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会員28 | ■中山逍雀  曄歌 新年 七草粥  2004/1/2(金)21:58 返事 / 削除
漢詩詞對聯元曲

漢詩 漢詩


“七日粥”潮風食案,海村宿。

  七日粥是吃在新年七日時候祈祷家族的健康,以早春的蔬菜七種做的粥。

http://www.741.jp

( 葛飾吟社創始者 現在は野夫 )


投稿106 | ■Re: 中山逍雀  近況のご報告 2015/2/24(火)14:43返事 / 削除

皆様こんにちは!
 三寒四温と申しますが、昨日今日とだいぶ過ごしやすくなりました。2月の初旬は寒さが厳しかったので、風邪を心配して家に居りました。
 パソコンに目を遣ると私の頁が五年前の儘でした。
 漢詩詞講座の記事も其の儘だったので、ここで一旦整理をしようと着手しました。そして、ただ今概ね整理が完了しました。
 不要なフアイル削除しIMGを50キロバイト以下に再編集しました。因ってだいぶ早くなりました。 サーバーの使用量が余りに余って仕舞いました。
 今看ますと、漢詩詞の記事がとても沢山あって、学習者には有為なSightと自信を持ちました。殆どの技術を忘れてしまったのですが、老化防止に鞭打って、久しぶりにSEO対策も施しましたので、幾らか効果があるかも知れません。
 漢詩詞愛好者の活用に期待致し、諸賢の御健吟を祈念して筆を措きます。
 昨年末にはインフルエンザの予防注射も、老人の肺炎の予防注射もしました。
 だが頭脳の予防はどうしたものでしょうか・・・・・

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投稿105 | ■ 中山逍雀 漢詩  近況のご報告 2015/2/3(火)10:43 返事 / 削除

 漢詩 皆様、お久し振りです。
 ご機嫌如何ですか?
 漢詩詩集出版毎に小畑旭水 兄が〈梨雲〉を届けて呉れるので、興味深く拝読致して居ります。
 五年前から〈漢詩詞講座〉全12巻の編集に着手して漸く脱稿上梓しました。その後は余勢を駆って〈老躬漫歩〉全5巻を昨年の春に上梓し、その後はあまり暑いのでグツタリしていたら、秋も過ぎて冬になってしまいました。
 年を越して、グッタリしても居られないので、吟社のページを覗き見ましたら、石倉鮟鱇 兄のブログを目にしました。
 漢詩集ブログには、〈梨雲〉の記事が満載でした。
 寝ぼけていた頭を目覚めさせるために、ブログの記事を葛飾吟社のホームページに転載致しました。
 これから暫くは、今年の初巻から、転載するようにしましょう。
 石倉鮟鱇 兄のご苦労を思えば、読んで貰わないと、申し訳がありません。
 ご面倒でも漢詩詞集を読んで貰いたく思います。
    諸兄のご健吟御健康をお祈りして筆を措きます
       不一
              中山逍雀
 

http://www.741.jp/

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投稿102 | ■中山逍雀  定型と傾向 2013/2/12(火)14:02 返事 / 削除

 詩歌の定型には傾向がある

 俳句
 自己との対話

 短歌
 身近な周囲との対話

 漢詩詞
 社会との対話

 漢詩詞を愉しむ者には、観賞して愉しむ者と
 創作して愉しむ者の2者がある

 観賞して愉しむ者も、創作して愉しむ者も、何れも 
 詩歌三体の特徴に留意して対応することが必須である。

 漢詩詞を創作する者は、漢詩詞の傾向である「社会との対話」を根底にしなければ成らない。
 もし、「自己との対話」や「身近な周囲との対話」の作品を創ったならば、日本人には、それでも通用するかも知れないが、中華詩詞壇では、評価の対象には程遠いと謂わねばならない。

 余計なことを謂わして貰えば、
 もし漢詩詞で、「自己との対話」や「身近な周囲との対話」の作品を創るのであれば、其れは止めた方がよい。
 何故なら、日本には歴史と先人の研鑽に培われた「自己との対話」や「身近な周囲との対話」に対応した「俳句」や「短歌」と謂う立派な定型があるのだから、わざわざ下手な外国の詩歌を作る必要はあるまい。

http://www.741.jp

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投稿101 | ■中山逍雀  下手な作品四っ 2012/11/7(水)17:07 返事 / 削除


 漢詩詞の下手な代表作品として
 泣き言
 ぼやき
 自惚れ
 空想
の四っがある。

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投稿100 | ■ 中山逍雀 漢詩詞と短歌 2012/10/20(土)19:57 返事 / 削除

漢詩詞と短歌

 漢詩詞は俳句や短歌の水増しとは違う。
 漢民族詩歌は自己の思いを他者に訴えることが根底にある。
 日本詩歌の多くは、自己を起点にして、自己に終結する。
 漢民族詩歌は、自己或いは他者を起点とするが、自己に終結することはない。
 自己に終結するのか?
 自己に終結しないのか?
 
 この二点が、
日本詩歌と漢民族詩歌の基本的に異なる用件である。
 もし、自己に終結したならば、短歌の水増しと言える。

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投稿99 | ■Re:中山逍雀 従前記事の追加 2012/8/27(月)08:37 返事 / 削除

 従前記事の追加
 投稿89 | ■中山逍雀 漢語と古漢語 2011/10/2(日)22:00

 投稿89で、葛飾吟社会員の作品は中華詩詞壇に通用すると述べたが、小生が退任して2年余りになる。
 数日前に《2012年秋號?119》を手にした。
 その中に、幾首かの、漢詩詞の本質を知らない作品を目にした。
 恐らく彼らは、「日本漢詩」のテキストで学習したのであろう。
 日本漢詩は、日本国内では通用するが、海外では殆ど評価の対象には成らず、国際通用しないと謂うことを知らねばならない。 (葛飾吟社会員の外に、海外で正当な評価を得る作品を創った人を目にしない) 葛飾吟社には、国際通用する詩詞法を説いたテキストが整っているのだから、本来の漢詩詞を学習することを勧める。
 価値のない物事に時間を割くのは、人生の無駄遣いである。
 価値のない作品を世間に示すのは、ご自分の恥でもある。

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投稿98 | ■ 中山逍雀 投稿を為さらないのは残念 2012/8/25(土)15:56 返事 / 削除

 会員諸君!
 葛飾吟社会員諸君には海外投稿の窓は開かれています。
 私は既に10年前に幾人かの会員には、海外詩人の住所録を手渡しています。
 次いで、中国では最上位に当たるであろう「野草詩社」の詩壇紙誌に、葛飾吟社会員が投稿しても差し支えない!と、言葉を頂いています。
 私は直ぐにこの旨を話したのですが、未だに何方も、野草詩社に投稿した形跡が有りません。
 因みに、野草詩社の会員は、孫轍青中華詩詞学会会長も会員でしたし、林岫女史も会員でした。
 彼らと同じテーブルで詩詞を論ずることが出来、同じ紙面に作品を載せることが出来るのです。
 日本には、野草詩社に門戸を開かれた吟社は葛飾吟社を措いて外には有りません。
 機会を生かすか生かさないか、井の中の蛙に成るか成らないかは、あなた方ご自身が決めることです!

 私が野草詩社に門戸を開いて貰うには、多数の応酬と長い歳月を要したのです。この努力を無駄になさらないで頂きたい!
 

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投稿97 | ■ 中山逍雀  朱筆者の悩み 2012/6/11(月)09:51 返事 / 削除

朱筆者の悩み
 漢詩詞創作指導を為す者には、朱筆がついてまわる。
 講義だけで実作に手を出さなければ、理屈は知っているがまともな作品は出来ない!という結果になる。
 現実には本を読んだ丈で、まともな作品を作れる人は殆ど居ない。
 依って仕方がないから、実作させて朱筆するのである。
 朱筆を受ける人が小学生ならまだしも、漢詩詞を学ぶ者は、壮年老年の者が多い。どんな作品でも彼にしてみれば、全勢力を傾注した結果である。
 間違いを指摘されることに大きな抵抗感がある。
 かといって、筆を入れない訳にも行かぬ。
 間違いをそのまま放置すると、間違ったことを教えた!として、朱筆者の責となる。
 依って私は何時も、朱筆は読みやすく・・見たくれを好くする一つの類例を示しているだけです!・・・必ず貴方が再度筆を入れてください!・・・・と、言い逃れの口上を添える。

 今の私は朱筆の立場を離れたので、何でも言える。
 こういう人は多い
 自分に読めれば相手が読めて当然!と、勝手な文法を構築する人。
 日本語を漢字で書いて、其れを漢語と思いこむ人。
 枯れ木に造化で飾り立てる人。

http://www.741.jp

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投稿96 | ■ 中山逍雀 Googleのヒット 2012/6/4(月)18:18 返事 / 削除

 世間にどれ程知られているか?
 知名の度を測る簡便な方法として、検索Siteのヒット件数が挙げられる。
 2012/06/04 18時

 検索Siteのヒット件数は、何処まで文字を拾うかに依って、大きな差が出る事も確かだが、茶飲みの話題には成るだろう 

 吟社の知名度では
 葛飾吟社           858,000
 全日本漢詩連盟       16,700
 
 個人の知名度では
 田村星舟         473,000
 小畑旭水         384,000
 石川忠久          93,900 
 塚越杉水           81,600
 今田莵庵          44,400
 石倉鮟鱇          16,800
 芋川冬扇           4,790
 中山逍雀           1,950
 高橋香雪             310

ちなみに、
漢詩詞 では      1,040,000
漢詩          3,150,000

漢詩詞とすると、葛飾吟社の出る確率はとても高い

 他の吟社の諸氏を調べたが、ヒット件数はとても少なかった。
 田村星舟女史のヒット件数が、石川忠久先生より遙かに多いのには驚いた。 

 

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投稿95 | ■中山逍雀 夜飛鵲慢 東日本大震災 2012/4/12(木)05:59 返事 / 削除


  夜飛鵲慢  東日本大震災
  江山絵春影,都酔韶華。漁船農戸商家。青年古老互知己,愛郷土育心花。将無憂家國,浸身邊欲望,俗吏藏牙。湾腰小崗,只呆然、有怨妖霞。
  迢遞路回清埜,人語漸微聞,廣海青砂。侮自然奢技術,海邊崩堤,原子残渣。早晨飛鵲,暖東風、萬木嫩芽。只恐青年肥肉、粮倉黒鼠,井中青蛙。

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投稿94 | ■中山逍雀  漢俳と俳句 2012/3/18(日)16:24 返事 / 削除

 漢俳と俳句

 漢詩詞の定型に“漢俳”がある。
 “俳”の文字があるから、俳句と関係があるのだろう・・・・と勘違いする人が居る。
漢俳の成立逸話は、俳句に関係有るかも知れないが、それは逸話だけのことで、詩法や句法では、ハッキリ言って、日本俳句には全く関係がない!

 漢民族詩詞には、575の綴りは幾らでもあるし、今更始まった話ではない。これだけを取り上げて、詩法云々の話など全く無い!

  漢俳をどのように創るかは、個人の問題で、詩法の問題ではない!この事は周知しなければ成るまい。

http://www.741.jp

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投稿93 | ■中山逍雀  詩人とは 2012/2/6(月)16:18 返事 / 削除

 詩人とは・・・

 詩人や詩家と言う言葉は、人柄に対する呼称である。

 詩人や詩家と呼ばれる人柄とは
 長年に亘って培われた幾多の権威や、財物への執着を棄て、丸裸の“ひと”と成って、その心には明確な信念をもち、何事にも囚われない自由な心の持主として、常に大局を俯瞰し、周囲に對しては常に敬意を忘れず、相手に対しては常に損得抜きで慮っている人を言う。(論語・詩経)

 現実の言葉で教えてくれたのは“林 林 先生”である。

 渾沌とした世上に於いて、実際問題として詩人であり続けることは出来ない。因って一時的に詩人になる手段として、一つは隠遁であり、一つは同好との交わりである。
 同好と交わるほんの数時間は、世上の煩わしさから乖離される有為な時間である。
 詩の同好は、互いに師であり弟であって、師と弟との区別はないのである。
 知識の多少や作品の巧拙は、話題の一端に過ぎない。

 私が詩家と言う人柄の端緒を初めて知ったのは、和歌山県田邊の黒潮吟社主宰高橋藍川先生(僧侶)である。ついでは中國の詩人各位である。(記念写真参照)

 現実の言葉で教えてくれたのは“林 林 先生”である。
 林 林 先生はこうも謂った。詩人とは人柄を指す呼称で、詩人が詩を創っても詩人と謂うが、詩人としての人柄のない人が詩を創っても、其れは詩人ではなくて、“詩を綴る人”と謂うんだよ!
 だから中国には、職業として、或いは対価を得て、“詩を綴る人”は存在するが、“詩人”と謂う職業は存在しないのだよ!

 日本には営利に絡んだ詩壇と謂う組織があると聞く。
 中国には営利に絡んだ詩壇は存在しない。
 そもそも営利に手を染めた時点で、詩人ではなくなるからである。

  たまたま詩詞が好きで、詩人や詩家と呼ばれる人柄を希求する人物を指して、世人は詩人や詩家ともいう。

 詩と謂えば何も漢詩詞に限った物事ではない。
 俳句も短歌も川柳も都々逸も皆、詩の仲間である。

 さて私の周囲を見渡すと、確かに詩を創る人はいる!
 だが殆どは“詩を綴る人”である。
 幾ら詩法を学んでも、詩法の修得までである。詩人や詩家と呼ばれる人柄に成るには、ご本人の修養以外に、他人にはどうすることも出来ないのでる。

 中国の詩人は謂う!
 目の前の貴方が詩人なら、詩人としての対応を為し、
 目の前の貴方が詩人でなければ、普段の自分で対応する!

 私もその通りである!


( / )


投稿92 | ■中山逍雀 慶祝中国共産党建党90周年 2011/10/23(日)12:49 返事 / 削除


     慶祝中國共産党建党九十周年
竹頭紅幟向中原,青壮工農改革先。
萬里長征全解放,千雄軌跡永相傳。
四民共産都同志,兩制協調自開端。
赤縣松針如管鮑,白梅破蕾九十年。

  竹君是剛柔不折、精神潔癖如孔孟,松葉常青、落地不離開双針似堅固友情,梅樹耐厳寒到新春為賓鶯開薫香白花,象中華人民一様。

(  龍渓詩社投稿作品 / )


投稿91 | ■長谷川  曄歌 2011/10/23(日)09:26 返事 / 削除

  曄歌

秋果熟,紅子紫子。黄金子。

(  一晩明けて、もう一首 / )


投稿90 | ■長谷川  曄歌 2011/10/22(土)21:29 返事 / 削除

  曄歌
復一杯,馥郁応酬,万願寺。


【評】
 今日、同窓の誼で拙宅に遊びに来た。その折り漢詩の話をした。
 曄歌の話は、僅か10分ほどだったが、もうその夜には、曄歌の投稿があった。
 長谷川君は、俳句の嗜みが有ると聞いた。住まいは俳句の大御所、能村登四郎先生のご近所である。
 投稿作品は、俳句の要素と、漢詩の要素を適宜内包していて、俳句を知らぬ小生は、却って脱帽頻である。
 

(  中山逍雀の同窓生 / )


投稿89 | ■中山逍雀 漢語と古漢語 2011/10/2(日)22:00 返事 / 削除

古漢語と漢語
 日本で言うところの「漢文」や「漢詩」などの中国古典漢文学作品は、古い時代に綴られた作品で有るから、当時の言葉と文字で綴られている。
 古い時代の言葉と文字で綴られた作品は、現代人から看れば、古漢語に依って綴られた漢語(日本では中国語と言う)作品である。
 当然に現代の中国人には、学習せずに古典作品を読むことは難しい。古典作品を読むには、座右に古漢語辞典を置き、古典文学の識者に頼らなければ読めない。

 同様なことは日本の古典文学作品でも言える。日本の古典文学作品は、誰にでも読めるわけではなく、古語辞典を頼りに、古典文学作品の識者に頼らなければ、読めないのである。

 中国の隣国日本では、中国の古典文学作品は古い時代から渡来し、日本の各方面に浸透していたので、日本には中国古典文学作品の愛好者は頗る多い。
 然しその後の中国国内の情勢や、国際情勢など相俟って、現代中国文学作品の渡来が頗る少なくなったのである。依って中国文学作品と言えば、中国古典文学作品を指す言葉として、ほぼ定着してしまったのである。

 こと漢詩詞に限って言えば、漢詩と言えば「唐詩選」を指すような状況である。日本ではその殆どが読者としての愛好者であり、漢詩詞を創作する者は少ない。
 然し僅かにいる創作者も、その殆どが、古典漢詩作品の模倣を為しているのである。因みに日中共通に思える字義も、歳月の経過によって双方に離れ、必ずしも同じではないのである。

 見方を換えれば、短歌を作ると言って、古今和歌集の模倣作品を創って居るのに近い。

 さて、古典漢詩作品を模倣した作品に価値があるのかと言えば、日本国内では仲間内と言うことで、それなりの価値はあるが、現代中国の詩詞壇に其れを示しても、先方にしてみれば、読めないし、意味不明なのだから、評価の対象とは成らない。

 漢詩詞は日本と中国で、同一文字と同一定型の詩歌であるから、その用い方によっては、国際交流の手段としては、頗る有効な橋梁となり得る。

 然し国を跨いで同じ定型、同じ文字で有るにも拘わらず、中国では現代詩歌、日本では古典模倣詩歌、であるから、見た目は似ているが、共通性に乏しく、国際交流の架け橋には成りにくい状況である。

 ただ「葛飾吟社」は、漢詩詞創作を日中国際交流の橋梁とすべく定義しているので、葛飾吟社会員の作品は、総て現代漢詩詞である。依って葛飾吟社会員の作品は、中華詩詞壇で常に評価の対象となり得る存在である。

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投稿88 | ■中山逍雀 坤歌 2011/9/17(土)09:37 返事 / 削除

  原子力発電站
加害者,
慇懃無礼,
核電站。

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投稿87 | ■中山逍雀 眼を醒ませ!漢詩人 2011/8/30(火)16:19 返事 / 削除

練習は止めて創作をしよう!

 漢詩詞は詩法が確立されているので、テキストを読んで、10回ほどの講義を聴けば、もう卒業である。

 実作練習には100首も創れば間に合う。

 練習中は至極簡単な題材として、山川の景物描写や自己詠嘆の作品が選ばれる。

 1日5首創って20日で100首である。此で、理屈ばかりでなく、実作練習でも卒業である。

 漢詩詞創作講座は卒業したので、創作に取りかかろう!

 日本には短歌や俳句や川柳や都々逸と謂った歴史に培われた有為な定型詩歌がある。
 更に外国の定型として漢詩詞がある。

 詩歌の定型には自ずと、叙事内容に対する得手不得手がある。定型に依って叙事内容の使い分けがある。

 叙景や人情や自己詠嘆は日本詩歌の得意とする処である。
 然し、日本人の漢詩作品に、この作品が多いと謂うことは、まだ練習中で有る!とも謂える。

 漢詩詞は外国人である処の、漢民族の用いる定型である。

 中華詩詞壇誌紙に掲載された作品の中、日本人が好んで創る五言絶句や七言絶句や五言律詩や七言律詩の作品の約六割は、治世に対する賞賛と非難で占められている。その余は人事である。

 日本人が好んで創る風景描写は極めて僅かで、更に自己詠嘆は殆ど眼にしない。

 風景描写や自己詠嘆などは、それによく対応した日本詩歌で創るべきである。

 然し日本の漢詩創作者は、何時になっても練習用の風景描写や自己詠嘆ばかり作っていて、一向に卒業しない!

 而も、中華詩詞壇では殆ど創る人の居ない作品を、日本の漢詩愛好者が創っても、誰の眼に止まることもなく、此では貴重な時間を費やした甲斐も無かろう。

 中華詩詞壇紙誌の現状を見ると、五言絶句や七言絶句や五言律詩や七言律詩は、治世や人事の叙事に適しているのである。

 天下の不幸は、詩家の幸と謂う言葉があるが、現在の日本には題材が溢れている。

 五言絶句や七言律詩を用いて創作するのにピッタリの題材は、目に余るほど沢山ある。

 今の世の中、腹の虫が収まらぬ事が山ほど有る。題材は目の前に溢れているのである。

 漢詩詞創作愛好者諸君!もう練習は止めて創作に取りかかろう!

 老人諸君!残された時間はそれ程に長くはないのである。

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投稿85 | ■中山逍雀 創作に先立って 2011/7/20(水)12:46 返事 / 削除

 詩詞の創作には、まず根底に自分の意思を他者に訴える意図が無ければならない。他者に訴える意図は、創作者が負うべき課題で、ほかの者が口を挟むべき事柄ではないが、其れを手助けする方法はある。

 創作に当たり、作品の頭に ○○先生!請聴 我的話(○○さん!わたしの話を聴いてください)の文言を追加するのである。

 この文言と、それに続く文脈が流暢に繋がり、文言に違わぬように、作品を完成させるのである。この文言に違わなければ、必然的に○○さんに聴いて欲しいという作品になる。

 投稿するときは、この文言を消しゴムで消せばよい!

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投稿84 | ■中山逍雀  創作への衝動 2011/7/3(日)13:13 返事 / 削除

創作への衝動
 作品を創るという行為は、訴えたいと謂う衝動から始まり、訴えたいという衝動がなければ、作詩そのものが成り立たない!

 漢詩詞の創作に先立ち、先ず作者の存在位置を明確に認識しなければならない。
 存在位置は概ね以下の三點である。

1−集団の内での私
2−集団の外での私
3−個体の中での私

 “集団の内での私”では、作者の立ち位置が不確定となり、次いで作品の視点も不明確で、作品創作の意図そのものが不鮮明となる。

 この様な作品は、何を言っているのか解らない!何も謂っていない!・・・・・等の評価を受ける。詩法句法を駆使してはいるが、単に文字遊びの域を出ていない。

 中華詩詞壇詩誌掲載作品の殆どは“集団の外での私”で有って、即ち客観視に基づく作品である。集団内と、“集団の外での私”との対比に依って、告訴意図を喚起し創作へ一歩踏み出す。

 “個体の中での私”は独白体に相当する。独白体は日本人の作品には多いが、中華詩詞壇詩誌では殆ど見かけない。

 独白体は個人的な価値に基ずく発想で、物事の考え方の異なる人物との間では、共通の理念に到るとは限らない。

 創作者の立ち位置が明確に決まったら、次に対象への注視点を決めることである。即ち“七題七叙”に依る作品意図の選定である。 創作者の立ち位置が決まり、作品の注視点、即ち作品の意図が決まったら、次に叙法を選び、定型を選ぶ・・・・そして竟に作品は完成する。                  

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投稿82 | ■中山逍雀 漢俳作品コンクール 2011/5/7(土)11:40 返事 / 削除

またとない機会

 数日前、湖南省の段楽山先生から「漢俳作品コンクール」をするので投稿者を募ってくれ!と言う手紙を頂いた。

 私は以前、講義をする立場から漢俳を作っては居たが、吟社を去り自由の身になれば、漢俳には興味が無いので、応募する気にはならない。

 好きこそものの上手なれ!と言う言葉が有るが、私の身の回りで漢俳が好きな人と言えば、まず彼が挙げられる。

 記念すべき梨雲百號誌を見ると、多くの同人は雑多な作品を載せているのに、彼は漢俳作品だけである。此を見ても彼が漢俳が好きで、而も技量を自認していることが伺える。

 それから更に、漢俳は漢詩と俳句の融合体で有る。彼は漢詩と俳句の、双方の知識を習熟しているので、俳句に疎い中国人より創作に有利である。

 私が思うに、是非とも彼には応募して貰いたいが、同好には、優れて何れ劣らぬ漢俳創作者が沢山いるので、皆こぞって投稿応募するのも好かろう。人生に於いて、自分の技量を世界に示せる機会は、それ程多くはないので、段楽山先生からの「漢俳作品コンクール投稿依頼」は、またとない好機といえる。

 只私が心配するのは、吟社同人が、諸々の賞を独占するのではと・・・・・。

 私は段楽山先生の投稿依頼状の返信に、彼に応募用紙を手交した旨と、上記の趣旨を記載して返信した。


http://www.741.jp/

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投稿80 | ■中山逍雀 漢詩 国際交流 2011/3/25(金)16:41 返事 / 削除

漢詩 漢詩 漢詩

 この度の東北関東大地震に対して義援金を頂きました。
 3月22日に
 中国の詩友
 王留芳 先生より

 100元紙幣5枚で、500元が快速郵便で拙宅に届きました。
 先方様の善意に酬いるために、被災者個人に手渡すことと致しました。
 早速に、感謝の気持ちと、その旨を返信致しました。

 生活実感から勘案すると、500元の義援金は、相当に多額かと思います。


 王留芳先生
 郵政編碼 314300
浙江省 海鹽縣 武原鎮 泰山路 150號 東梯102室

( 漢詩 国際交流 / )


投稿79 | ■ 中山逍雀 漢詩 国際交流 2011/3/12(土)17:09 返事 / 削除

漢詩 漢詩 漢詩

 中国の詩友から 東北地方太平洋沖地震 の慰問状が参りました。

FAX 文面を転載します。

 平成23年3月12日午後1時
中国黒龍江省牡丹江市
唐 鳳寛先生 より

gisinmimai23312.jpg (1155409 バイト) 

( 漢詩 国際交流 / )


投稿78 | ■ 中山逍雀   漢詩  詩人とは 2011/3/4(金)13:16 返事 / 削除
漢詩詞對聯元曲

漢詩 漢詩

詩壇と詩人

独断と偏見で言いたい放題

詩人の心と赤ちゃんの心は、同じで無ければならない!

 赤ちゃんは、
嬉しければ笑い、
嬉しくなければ不機嫌になり
欲しければ欲しがり、
満たされなければ、泣き叫けぶ。

周囲に気遣いなどしない!
我慢もしない!
反省もしない!
自己の思いを率直に述べる!

 此が赤ちゃんだ!!

 大人になって
銭を貰って仕事に携われば、此では不味いだろう・・・・
明日から来なくて好いよ!・・・と言われるかも知れぬ

 だから歳を重ねて俗に蝕まれた人は・・
気遣いをする!
我慢する!
反省する!
逃れる道を捜す!
他人に嫌われないようにする!

 此は銭を貰って生きてゆくには、仕方のないことだ!

 だから・・・・
自己詠嘆する!
自分のことを言っている限りは、ほぼ安全だ・・・・
先賢の作品に凭れる!
権威に凭れる!

花鳥風月などなど・・・当たり障りの無い作品を綴る!

 赤ちゃんは俗に侵されていないから・・・
腹が減ったとミルクを要求し
お尻が濡れたと、不手際を指摘する
寒い熱いと環境改善を要求する
優しく抱っこしろ!と、扱いを指摘する
眠れないからと夜中に叩き起こす

 赤ちゃんだって、これだけの意志があるのに、大の大人が何故に花鳥風月なのか?大の大人なら、もっと沢山あるはずだ!

 其れなのに、何故に大の大人が、・・・銭を離れたところでも、長年の習慣から抜けきれないのか? 
 銭から離れていれば、言いたいことを言っても、年金は減らされないだろうに・・・
 だが未だに、自己詠嘆をして先賢に凭れている人が実に多い!

 同好が集まると、会を作る!
会が出来ると会長を作る!
会長が居ると、凭れようとする!
虎の威を借りる狐が現れる!
人数が多く成ると、ピラミット型に成る!
狐と狐が、凭れ凭れて、自己詠嘆して賛美して!
狐と狐が褒め合い、お互いに自惚れる!
出た釘は打ち
伸びた足は引っ張る
高く登るとハシゴを外す

題材が宜しくないと指摘して、御託を並べ
内容か宜しくないと、他人の心の中まで見透かすのか?
当たり障りの無いのを褒めまくり
希薄な意志を褒めて、
当たり障りのない作品を薦める
意志を制限し、題材を小柄に纏める。
先賢の威を借りて堅牢な砦を作る
外部との交流を嫌い。
内部完結してお互いに褒め合い、自己満足する。

一億の人がいれば一億の現実がある。一億の私意が有る。
同じと錯覚させるのが意識で有る。
各々違うのだと気付くことが感覚である。
詩人は、意識も感覚も共に備えなければならない。
意識に偏ると平板になり、感覚に偏ると纏まりに欠ける
意識と感覚の案配が中々に難しい!

ところで、漢詩結社は何処も貧乏なようだ・・・・

貧乏詩壇では金銭に気遣いすることも無いだろう!
金銭による弊害は無さそうだ!
もう一つは名誉と名声だ!

名誉と名声に関わりないところに自分の心を置けるか?と言うことだ!

中々其れが、出来そうで出来ないものだ!
敬意を示さぬと失礼な成るような気がして!
気遣いしないように・・・・と思っても、其れが中々に難しい・・・

一番の原因は、双方共に長年の習慣から抜け出せないことだ!

泥棒と人殺しをしていなければ、他にお互いに、何も差し障りは無いのだから!

お互いに五年より前のことは、口に出さぬ事としよう!

詩壇に会長は不要だ!
世間体で会長が必要なら
それに相応しい人を捜してからにしよう!

 金銭の社会では、
権威による上下関係
能力による競争関係
 これは、必要なことだ!・・・

 だが、金銭を離れた社会では、
人格による並列関係
能力による補完関係
 此が必要なことだ!・・・
 此が備われば、友人が一人減れば一人増え、死ぬまで続く・・・

 銭金に関わっているときでも、頭を切り換えて、詩人になることは出来る。家にいても、深山幽谷に隠遁するのと同じ効果だ!
 だけど、会長に凭れて、狐が狐に凭れて、互いに傷を嘗め合って、自惚れている處に席を置いたのでは、今までとは、違う名前の俗世に浸かって居るだけで、今までと何も変わらない。

 俗に浸かるか?浸からないか?詩人になるか?似非詩人に成るか?は、本人の自覚次第だ!

 詩人と詩人でない人との違いは、句が綴れるか綴れないかの違いではない。
 心が詩人であるか?詩人でないか?の違いである。


私の場合
 当初私は会長と名乗らなかった。
 必要のために、会長を名乗った!
 先生と言う呼び方は、私が自惚れるので、言わせないようにした!
 
 人それぞれだから、題材の指定はしたことがない!
 題材の指定は、人格の否定に繋がる畏れがある。

 私は常々詩法は教えるが、詩は教えられない!と言っていた。
 詩は人格そのものだから、人様の人格に口を挟むほど傲慢ではない。
 私は、詩法は総て教えた積もりだ!
 何をどのように綴るかは、各位の個人的な事柄だ!

 私は70歳に成ったので、退会した
最後の勤めとして、2代目会長を決めた。
 それに相応しい人を決めた!
 葛飾吟社は
人格による並列関係
能力による補完関係
 此が必要なことだ!・・・
 此が備わってこそ、詩の愛好者と言える。

詩人を似非詩人にする元兇は、金銭と名声である
銭と名声に関わっても、詩人で居ることは
出来ないわけではあるまいが、普通の人には難しい。

 葛飾吟社を作って30年間、
講義報酬を受け取ったことがない!
交通費を受け取ったことがない!
ご馳走に成ったことがない!
国際交流を数度為したが、全部私費で賄った。

 拠出を申し出る人は居たが・・・
 総て此方から遠慮した!

 銭に関わると、たった一粒の銭の種が増殖するからである!
 私は銭が余って居るわけではないが!
 私の周りに集まってくれた同好が、詩人であり続ける爲に、敢えて範を示して、この方法を執った。
 私自身は詩人として、銭に関わる卑屈な姿は見せたくなかった!

 銭は事業で儲ければよいのである!

 70歳で同好会を去った。
 もう詩人の範を示す必要はない

 実を言うと私は銭が好きだ!
  数日前に確定申告は済ませた!
 食うには困らぬが、この頃の不景気で、所得は大分に減った!

 葛飾吟社を創設する前は、銭と詩心との関係を知らなかったから、講料も朱筆料も大いに頂いた。
 その当時の作品を集めて「日本漢詩 作品付き詩語辞典 ISBN;978-4-904055-26-7 七律300首」を上梓したが、これが外見ばかりで中身がない、似非詩人の作品見本とも言うべき書冊で、我ながら呆れると共に、赤面もので有る。恥ずかしい物を上梓して仕舞ったと・・・・

現在の私は、詩人といえる人材では有りません!

 漢詩 漢詩

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( 漢詩詞が好きな自由人 / )


投稿74 | ■中山逍雀 歩韵のお勧め 2011/2/28(月)13:23 返事 / 削除
漢詩詞對聯元曲

漢詩 漢詩

歩韵の勧め!!

 漢詩詞を趣味としても、作って自慢して、自己納得するだけでは面白くも有るまい。詩の面白味は、作品の応酬に有る。
 私がこれほどまでの歳月を続けて来られたのは、応酬が有ったからである。応酬相手は幾らでもいる。誰でも手当たり次第に出してみることだ!
 次に対応するかは、先方次第だ!
 気に入らなかったら、次に出すのを止めるまでだ!
 日本人相手なら、一週間以内に返事が来なかったら相手にしなければよい!
 中国国内なら一ヶ月は待とう
 
 日本人には、歩韵の法を知らぬ者が居る!「平仄直し」なら、相手にするだけ馬鹿馬鹿しい!
 応酬の意図を知らぬ者が居る!勝手なことを詠った作品を作る御仁が居る。そういう相手は、相手にするだけ馬鹿馬鹿しい!

 応酬の法は沢山ある。定型を限る必要はない。曄歌や詞や聯や、或いは自分で作ってもよい。
 応酬の意図を辨えれば好いのである。

 お断りしておくが、私への寄稿は遠慮したい。漢詩詞は止めました!と、中国国内にサヨナラの手紙を出したのに、未だ月に10通は来るので、今でもサヨナラを出している処である。

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投稿72 | ■中山逍雀 漢民族詩詞と日本漢詩 2011/2/15(火)14:53 返事 / 削除
漢詩詞對聯元曲

漢詩 漢詩

現代漢民族の漢詩詞と日本漢詩

 漢詩詞は相当に古い時代に日本に伝来した。日本人はこれを真似て漢詩詞を作った。然し大和民族(日本人)が真似たのは、詩法だけで漢民族の文化は真似て居ないのである。
 因って日本人が作る漢詩詞は、詩法は同じでも、大和民族の文化が根底にある事は当然のことである。
 同様に、漢民族の作る漢詩詞は、漢民族の文化が根底にあり、矢張り日本人の作る漢詩詞に似てはいるが、根底に於いて異なることは当然の理である。

 同一詩法の文化で、見た目もほぼ同じなら、相互通用が出来るのではと思うのは、また此も当然のことである。
 然し、前述の如く見た目は同じでも、根底が異なるので、何らかの工夫を為さねば、スムーズに通用させることは難しい。

 私は日本人である。先方様に工夫をせよ!とも言えまい。
 こちらから、先方に理解が得られるように、工夫を為したのである。此が即ち漢詩詞結社葛飾吟社を創設した意図である。

 先方に此方を理解させる方法は、差ほど難しい事ではない。先方作品の根底にある文化を探り、その骨組みに、此方が合わせれば好いだけのことである。
 骨組みに合わせるだけで、文化に合わせる必要は全く無いのである。漢民族詩詞作品の根底にあるものは、社会や国家を憂い、他者に訴えようとする意図である。

 見た・聞いた・思った、などを基に作品は作らない。よくよく思考を巡らし、自己の意図を固め、それをそのまま文字に表す様な稚拙な事はしない。興(詩法の一つ)で綴ることを心懸ける。因って彼らの作品は、文字面は賦(詩法の一つ)で有っても、内面に於いて告訴意図が鮮明である。

 漢民族詩詞壇誌紙には作品評の記事があり、其れは賦と興の、技巧の巧拙を論ずることが殆どである。
 見た・聞いた・思った、など、内面を探れない作品は、歯牙にも懸からぬと言わざるを得ない。また日本人が好んで作る、告訴意図の希薄な作品や、自己完結は評価の対象には成らないのである。

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投稿71 | ■中山逍雀  賀状のご紹介 2011/1/13(木)13:22 返事 / 削除
漢詩詞對聯元曲

漢詩 環

賀状は沢山来るのですが、その殆どは封書です。
年賀カードで来た数通を紹介しよう。

 

23-01.jpg (217259 バイト)

中華人民共和国文化部

 

23-02.jpg (173003 バイト)

中国外務省文化部部長 劉徳有先生

 

23-03.jpg (338056 バイト)

中国安徽省 

 

23-04.jpg (231160 バイト)

 

23-05.jpg (185347 バイト)

 

23-06.jpg (321683 バイト)

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投稿70 | ■中山逍雀  新年のご挨拶 2011/1/7(金)21:17 返事 / 削除
漢詩詞對聯元曲

漢詩 漢詩

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 小生が退会して既に1年を経ました。
 漢詩詞を綴ると言うことは差ほど難しい事ではありません。ただ難しくしているのは、自分でも気付かぬうちに、虚構の世界にのめり込んでいるからです。
 日本の詩歌と漢民族詩歌の異なる点を確実に認識することです。相違点を確実に認識しなければ、如何に巧言令色に綴っても、国際通用することは出来ません。
 昨年末と今年になって、
国際通用する「鶏肋作品集 詩詞聯(1000首)」を上梓しました。
国際通用しない「日本漢詩の律詩300首」(書名 詩語辞典)を上梓しました。
 両書読み比べてみることをお勧めします。
 両書を読み比べれば、その違いは、一目瞭然です。
 読み比べその相異を認識すれば、後は簡単に、漢詩詞は作れます。

 諸賢のご健康とご健吟を祈ります。
  2011/01/07
       不一
             中山逍雀 頓首



 

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投稿69 | ■中山逍雀 “山形”遊草10首3○(門+癸); 2010/9/26(日)15:56 返事 / 削除
漢詩詞對聯元曲

漢詩 漢詩

  “山形”遊草10首3○(門+癸)
其1 10字
  曄歌 吟客遊草
吟客游。同窗面面,異時憂。

《訓読》
吟客の游。同窗の面面,異時の憂。

《意訳》
 詩吟壇の方々の旅游です。
 同窗の各々には,それぞれの憂いがあります。



其2 10字
  坤歌 吟詠
三寸笛。二吟一詠,勝大醫。

《訓読》
三寸の笛。二吟一詠,大醫に勝る。

《意訳》
 三寸の調子笛。二吟一詠すれば,お医者さんにも勝ります。

注;一二三の数値を読み込んであります。



其3 15字
  偲歌 吟遊相酌酒
一笑一献,君我誰知?應翔千里,此一時。

《訓読》
一笑一献,君我誰れ知らん?應に千里に翔ける,此の一時を。

《意訳》
 微笑みと酒と,君と私の此の僅かな、應に千里に翔が如き、この一時の情を、誰が知っているでしょうか・・・・?



其4 18字
  瀛歌  于南陽市夕鶴之里
喜三餘。知己相逢,九月初。
同窗酌酒,驟雨霑裾。

《訓読》
三餘の喜び。知己、相い逢う,九月初め。
同窗は酒を酌み,驟雨は裾を霑す。

《意訳》
 学問を好む喜び。古き友が相い逢う,九月の初め。
 同窗は酒を酌み,驟雨は裾を霑らします。



其5 17字
  漢俳  于南陽市夕鶴之里
村夫性保純。
方知歎痾何事好,旅人涙痕新。

《訓読》
村夫の性は純を保つ。
方に痾を歎くは、何事か好きかを知る,
旅人は涙痕新なり。

《意訳》
 村の青年の性格は純真でした。
 其処で・・私共が体の調子の善し悪しを歎いている事が、果たして生き様として好いのだろうか?と謂うことを知りました。
 通りがかりの私達は、恩愛と自責とで、つい涙が落ちて仕舞いました。



其6  20字
  五絶 于上山温泉古窯旅館
遁欲人間熱,都思素秋厨。
吟壇風月興,詩酒舞歌娯。

《訓読》
人間の熱を遁れんと欲し,都思う素秋の厨を。
吟壇は風月の興なり,詩酒は舞歌の娯なり。

《意訳》
 異常気象の暑い夏、俗世から遁れたい一心で、みんなで秋の美味いものを食べたいと思いました。
 詩吟壇は風月の興を為し、詩と酒は歌舞の娯しみと成りました。



其7  28字
  七絶  題出外做活
  “直江兼続”之遺作詩中,有起承句散逸的二句。轉合兩句是“春雁似吾吾似雁,洛陽城裡背花歸”。我起承兩句試填補。題出外做活。雪郷農夫冬天到城市里去做活。
東風融雪草應肥,少婦怡然繕舊衣。
春雁似吾吾似雁,洛陽城裡背花歸。

《訓読》
  “直江兼続”之遺作詩中,起承句が散逸し二句有り。轉合兩句は“春雁は吾に似て吾は雁に似たり,洛陽城裡、花に背きて歸る”。我は起承の兩句に填補を試みた。出外做活に題す。雪郷の農夫は冬天に城市里へ做活に去く。

東風は雪を融し草は應に肥え,少婦は怡然と舊衣を繕う。
春雁は吾に似て吾は雁に似たり,洛陽城裡、花に背きて歸る。

《意訳》
  “直江兼続”の遺作詩中に,起承句が散逸した二句が有る。轉合兩句は“春雁は吾に似て吾は雁に似たり,洛陽城裡、花に背きて歸る”。我は起承の兩句に填補を試みた。出外做活に題す。雪郷の農夫は冬天に城市里へ做活に去く。

 妻の待つ故郷を詠います;雪国では東風が吹いて雪を融し、田畑の草は應に萌え,家を守る若妻は夫を信じて、ゆったりとした気持ちで、訪れる春に備え、其の準備をしています。
 出稼ぎ先の夫を詠います;春に成れば雁は故郷に帰ります。私も雁のように一時の生活のために故郷を離れている身で、私の生き様は雁に似て、出先をを離れることに何の躊躇も有りません,その時期が来れば、越冬を終えた雁のように、躊躇することなく、都会の女性の情に背いて、妻の待つ故郷に帰ります。



其8  34字
  三聯五七律 蒟蒻昼餐
旅途市亭旗,老痩枉捜奇。
有名蒟蒻無滋養,美味繊維属大医。
應飢不擇食,宥痾献酒卮。
注;“繊維”謂食品繊維質

《訓読》
旅途市亭の旗,老痩は枉て奇を捜す。
有名な蒟蒻に滋養無く,美味の繊維は大医に属す。
應に飢不擇食,痾を宥めて酒卮を献ぜん。

《意訳》
 旅の途中の食堂の旗,老痩は普段と違うものを捜します。
 有名な蒟蒻料理には栄養がありません,美味しい繊維質の蒟蒻料理は、立派なお医者さんと肩を並べる程の効果が有ります。
 應に空きっ腹に不味いもの無しで、沢山頂きました,痾を宥めて酒盃をあげよう。



其9 40字
  五律 登山蔵王
避暑車窓景,周遭天地間。
寒風吹鬢髪,層雲隔塵寰。
閉眼思君面,臨峯念故山。
勿嘲詩客意,一榻各童顔。

《訓読》
暑を避る車窓の景,周遭す、天地の間を。
寒風は鬢髪を吹き,層雲は塵寰を隔つ。
眼を閉じれば君が面を思い,峯を臨めば故山を念う。
嘲る勿れ詩客の意を,一榻、各童顔たり。

《意訳》
 暑を避けて見る車窓の景色,繞り繞る天と地の間。
 寒き風は鬢髪を吹き,重なる雲は我々を俗世間から隔てくれる。
 眼を閉れば、若かりし頃の、あの子の顔が思い出され,峯を臨めば故郷の山河を思い出す。
 笑はないでね!詩客の心の中を,長いすに座った顔は、皆さん童顔です。



其10  56字
  七律 夫婦創作蒟蒻餐
蔵王山麓百果郷,雪融早春蝶戀香。
弟妹夫妻寛似海,朝朝暮暮爲誰芳?
揉○(火+畏 );砕晒聊違俗,歳歳年年謝客忙。
旅途后飯奇蒟蒻,餐餐美味冠星霜。

《訓読》
蔵王の山麓は百果の郷,雪融けの早春、蝶は香に戀す。
弟妹夫妻は寛きこと海に似て,朝朝暮暮、誰が爲に芳たり?
揉焼;砕晒、聊か俗と違い,歳歳年年、客に謝して忙し。
旅途の后飯は蒟蒻の奇,餐餐は美味にして星霜に冠たり。

《意訳》
 蔵王の山麓は百果の郷で,雪融けの早春に、蝶は花の香りに誘われます。
 弟も妹も夫も妻も、お互い仲が良く、その情は寛きこと海に似て,朝から暮まで、誰の爲に芳しいのでしょうか?
 揉ったり焼いたり砕いたり晒たりして、聊か世間並の方法と違います,毎歳毎年、客に感謝して忙しいのです。
 旅の途中の昼飯は珍しい蒟蒻のご馳走です,沢山の美味しいご馳走は、幾歳月も冠(TopClass )たるものです。



其11  16字
  十六字令 笛
      笛。
只任指頭強弱息。
    吟門秘,
  調律萬世基。

《訓読》
          笛。
只だ指頭強弱の息に任す。
    吟門の秘にして,
   調律は萬世の基なり。

《意訳》
調子笛!
只だ指先と息の強弱に任せているだけだ!
然しそれは詩吟壇の秘技でもあり,
律を整えると謂うことは、萬世に通じる物事の基本でもある。



其12  107字
  望海潮 題“?橋果樹園”
  “山形”景勝,“上山”村里,温泉和果樹郷。深厚人情,新鮮果物,出街気爽清涼。開墾幾星霜。懐籬落紅柿,瀟洒廟堂。一雨新涼,門前秀萼競芬芳。
  家長留客龍翔。唱舟歌浪浪,意気洋洋。紅熟果実,繁枝老樹,兒孫勤勉揚揚。情熱動八方。範誠実親族,重畳恩光。旅客回家説妻,家運久能長!

《訓読》
  “山形”の景勝,“上山”の村里,温泉和果樹の郷。
深厚なる人情,新鮮な果物,街を出れば気は爽かに清涼なり。
開墾す幾星霜。
籬落の紅柿,瀟洒な廟堂は懐し。
一雨は涼を新たにし,門前の秀萼は芬芳を競う。

  家長は客を留めて龍翔す。
舟歌は浪浪と,意気洋洋と唱う。
果実は紅熟し,老樹は繁枝たり,兒孫は勤勉にして揚揚たり。
情熱は八方を動かす。
範たり、誠実な親族,重畳なる恩光。
旅客は家に回りて妻に説う,家運は久しく能く長しと!

《意訳》
  “山形”を景勝し,“上山”の村里は,温泉と果樹の郷です。
 人情は深く厚く,新鮮な果物,街を出れば気は爽で清涼です。
 豊穣な農地は、土地を拓いて沢山の歳月が過ぎました。
 垣根の縁の熟した、紅い柿の実,家の脇に祀られた小さな社が、懐かしく郷愁を誘います。
 初秋は一雨ごとに新涼をもたらし,門前に植えられた綺麗な花は、その美しさを競っています。

 家長は客を留めて、龍が翔が如く日本一の喉を披露してくれました。
 舟歌は浪浪と,意気洋洋と唱いました。
 紅く熟した果実,枝の繁った老樹,兒や孫は勤勉で生き生きとしています。
 この家の情熱は周囲に影響を及ぼします。
 誠実な親族と,重なり畳なる恩光は、周囲の模範です。
 私達は家に回って妻に説ました,“?橋果樹園”の家運は能く長く続くでしょう!



其13  240字
  鶯啼序 題“上杉城史”
  初秋正欺冷気,異常天無雨。詩吟友、避暑“山形”,計劃詩吟旅游。師朋宴、温泉旅館,春情艶艶流行曲。看四方、知己相逢,託酒互諭。
  太古繁栄,朝廷幕府,○(走+旱);萬代世運。花開落、外地興隆,野花香帝王哂。古英雄、雄図武人,餘荒塁、不知民悶。慕古賢,不疑巧語,不知虎駿。
  襲来蒙古,祈祷神仏,不悟己虚幻。争戦績、隠戦術拙,星移人代,幾幾多年,世情千変。身分制度,温床権益,我也官君也官,読當時、内部離叛。官人俸禄,威脅大衆生活,漸做興業殖産。
  四民平等,俯瞰塵街,翫掌中科技。到今有権益横行,如蜉蝣命,蓄個人財,貪万民利。山間清風,峯上明月,取之無禁存不久,是誰功,収我無限璧。亦逢隔年旅游,“岩淵”詩壇,可尊友誼。

《訓読》
  鶯啼の序 “上杉城史”に題す
  初秋は正に冷気を欺き,異常の天は雨無し。
詩吟の友、“山形”に避暑に,詩吟旅游を計劃す。
師朋の宴、温泉旅館,春情は艶艶たり流行の曲。
四方に、知己、相逢うて,酒に託して互に諭すを看る。

  太古の繁栄,朝廷と幕府,萬代の世運を逐う;。
花は開き落ち、外地は興隆し,野の花は香り帝王は哂。
古き英雄、雄図の武人は,荒塁を餘し、民悶を不知。
古賢を慕い,巧語を不疑,虎の駿を不知。

  蒙古襲来し,神仏に祈祷し,己の虚幻を不悟。
戦績を争い、戦術の拙きを隠し,星は移り人は代り,幾幾たる多年,世情は千変す。
身分制度,権益の温床たり,我也官、君也官,當時の、内部の離叛を読む。
官人の俸禄,大衆生活の威脅なり,漸に興業殖産を做す。

  四民平等,塵街を俯瞰すれば,掌中の科技を翫ばん。
今に到るも権益の横行有り,蜉蝣の如き命なるも,個人の財を蓄え,万民の利を貪る。
山間の清風,峯上の明月,之を取るに禁ずる無く、不久に存す,是れ誰の功ぞ,我は無限の璧を収む。
亦た逢わん隔年の旅游に,“岩淵”詩壇,友誼を尊ぶ可。

  鶯啼序 “上杉城史”に題す
  初秋なのに涼しく成らず,今年の天候は異常で雨が降りません。
詩吟の友だちが、避暑で“山形”にゆく,詩吟旅游の計劃をしました。
先生と朋友と宴会を開き、温泉旅館で,艶めかしい歌謡曲を歌いました。
四方を見回すと、友達は相逢って,酒の力を借りてお互いに諭して居りました。

  太古の繁栄から,朝廷と幕府,萬代の世運を逐ってみましょう。
花は開けば落ちます、都から離れた地方が興隆しますと,野の花は香ります、それをみて帝王は苦笑いして居ります。
古の英雄や、雄しき図ごとを為した武人たちは,荒れた遺構をのこしております、彼等は民間人の苦悩を知りません。
彼等は古い物事に私淑して,巧語に疑いもなく,虎の駿きを不知、現実から離れていました。

  蒙古が襲来したときなど,神仏に祈祷したりして,戦術の拙さなど、対外戦の知識に乏しく、己の現実を知らないことなどを、悟ろうともしません。
それなのに戦績を争い戦功を要求し、戦術の拙なさを隠したりもしました,歳月が過ぎ、人も代わり,何年も何年も経過して,世の中も大分変わりました。
士農工商の身分制度は,権益の温床でした,官吏を減らそうにも、自分も官吏で相手も官吏で,当時の事を読みますと、内部離叛も沢山あったそうです。
官吏の人件費は,大衆の生活の脅威でした,漸くどうやらこうやら、殖産興業を実施しました。

  現代は四民平等です,街の様子を見ますと,携帯電話を翫んでいます。
だけど今になつても既得権益の横行は有ります,どうせ人の命など、蜉蝣の如く儚いものなのに、個人の財産を蓄積したり,公金を貪る者が居ます。
ちょと視点を変えてご覧なさい、山間の清風や,峯の上の明月など、こんなにも素晴らしいものが,取っても叱られることもなく、永久に取り続けられます,是は誰の功績でしょうか,私達はこの無限にある璧を手中に収めましょう。
亦た隔年の旅游で逢いましょう,“岩淵”詩壇のみなさん,友人の誼を尊びましょう。

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投稿68 | ■中山逍雀 漢詩詞創作の前提 2010/9/26(日)11:04 返事 / 削除
漢詩詞對聯元曲

漢詩 漢詩

漢詩詞創作の前提

 漢詩詞は漢民族の文化で、幾つかの要件がある。

 其一に、日本の漢詩詞創作者は、僅か千人ほどの少数である。例え日本国内で評価されたとしても、格段に多い漢民族詩詞壇の評価に比べて、その価値は乏しい。因って漢民族詩詞壇で評価されることが、肝要である。

 

 其二に、漢民族が創作した漢詩詞作品には、必ず訴えるべき対象が有る。因って創作に当たっては、その根底に、自己の思いを他者に知って貰う意図が無ければならない。

 

 其三に、人にはそれぞれ、幾十年かの人生経過の中で培われた、ほぼ確定した物事の基準、即ち自己の思いがある。思いには咄嗟の思いと、長年に亘って培われた思いがある。

 自己の思いを他者に知って貰う意図には、長年に亘って培われた、深みのある日常的な思いが根底に無ければならない。因って、看た!聞いた!読んだ!思った!感じた!等は、咄嗟の思いなので、それを根底にしての、創作は馴染まない。

 

 其四に、漢詩詞作品は、長年に亘って培われた自己の思いを根底にして、構成される。自己の思いを表現する手段として、景物や人物、或いは諸々の事象の描写を用いる。

 景物や人物、或いは諸々の事象の描写は、作品の主体ではなく、あくまで手段である。

 この様にして作られた作品には、血の通った暖かさがあり、作者の生き様そのものである。

 

 


投稿67 | ■中山逍雀  退会挨拶 2010/7/31(土)14:42 返事 / 削除

本稿は平成22年2月に執筆したものである。  中山逍雀

 私は予てより、漢詩詞活動を25年65歳までと決めていた。そのときになったら辞めようと思っていたが、愚図愚図してしまい、現在既に30年70歳で有る。
 私は3月生まれだから、2月なら30年70歳で有る。来月になると、71歳に成ってしまうので、意を決し無理突飛を言って、2月限りで、葛飾吟社を脱会した。

 今はとても気分がよい。気分爽快である。

 ただ予定より5年遅れてしまい、漢詩詞の次に、何かを為そうと思っているが、時間が短くなったことには悔いが残る。

 まずは身辺整理に着手しなければ成るまい。

 財物も未整理があるので、整理に着手する。

 漢詩詞講座の改訂版の上梓が有る。
 新版も執筆しなければ成るまい。

 中国の詩友全員に挨拶状を出して、今后とも葛飾吟社後継諸兄との友誼を頼んでおこう。
 
 それが片付いたら、もう一つ何かを手がけよう!

 散歩途中の近所に、数人の漢詩詞好きな御仁が居る。散歩の途中だから暫くは漢詩詞のお付き合いを為そうと思っている。

 ただ曄歌は根付くまで100年を要する事業だから、息の続く限り続ける積もりである。

 葛飾吟社会員諸賢は、日本国内の漢詩詞環境に安堵し慢心して、国際評価させる努力を怠ることがないように、心懸けて戴きたい。
 日本国内漢詩壇で評価されても、中華詩詞壇では評価されるとは限らないことを知らねばならない。

 多くの中国人は、余程気心が知れた相手でなければ、作品に対して巧拙を問はず必ず褒めて、真の評価を為すことはしない。
 此で褒められたと勘違いする日本人が実に多いのである。諸君はこの現実を辨えなければならない。

 中華詩詞壇で評価されなければ、如何に国内評価があっても、国際的見地からその価値は無いに等しい。
 諸君が道筋さえ通せば、中国の多くの詩詞壇で、諸君を受け入れてくれる。
 その様な環境は既に私が作ってあるので、諸君の努力がその正否を決める。

漢詩詞愛好者各位の御健吟を祈る。

                      中山逍雀 頓首 

追伸
     旧作が漢詩詞作品コンクールにおいて銀賞を獲得しました。      

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投稿66 | ■中山逍雀 歩韵九題 2009/10/21(水)14:46 返事 / 削除

  歩韵九題

  懐我的故郷 歩韵謝祖才先生玉作故里行吟廣徳石門掃描其二
鬢霜日日拜恩光,息婦與孫現在郷。
閉眼老家今昔感,壮年厳父笑階廊。


  模賦,歩韵萬裕屏先生玉作三聯五七律世間丑象
    多年世運遷,財與求威権。
九旬八秩父母悌,無智無恥衆政官。
    不知眞幸福,養痾未圖全。


  訪友人 歩韵陳学梁先生玉作夜訪建陽書林樓
斜陽一路未青葱,柿熟柚豊色更濃。
竹馬夫妻残照下,一瞥霜髪聴秋風。


  歩伐随韵廖巨源先生玉作“急行軍”頌総理
東奔西走戴星還,慈眼清容向人閑。
文武篤情高萬仭,人民敬道請加餐。


  年輕出郷 歩伐随韵段楽山先生玉作水郷
貧村田圃點春苗,父母施肥説莫飄。
垢面無聲聴鐵笛,単身十六度溪橋。


  故郷之秋 歩伐随韵羅玉松先生玉作秋詞
寒村景物擬湖湘,少小誦詩自覚涼。
白髪回顧行餞日,怱忙歳月背風光。


  模賦金銀花,歩伐随韵陸長嘯先生玉作金銀花
古稀自食其力身,陋巷浮世未降神。
銭袋金銀集又散,天資欲望本無垠。


  模賦孔子聖典,歩伐随韵朱學純先生玉作緬懐韓信
中華聖典共天傳,遠古先賢第一人。
可識千言深似海,應知萬語暖於春。
排悶養情盈盈健,全球大衆浩浩巡。
日日浮沈誰若問,國家骨肉盡歸仁。

 

  歩伐相随金中先生玉稿観梅
枝頭破蕾我心温,養育幼苗共回輪。
可愛送香紅色彩,應知腐幹緑苔痕。
落地任風終萎貌,経年亂髪易断魂。
欲寫胸情騰硯海,百年天賜再逢春!

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投稿65 | ■中山逍雀 草珊瑚 2009/7/21(火)14:47 返事 / 削除

  草珊瑚(せんりょう)自由詩
  松杉下,身高僅有三寸三。
矮木影,細竹間。
不識初陽燦,無憂凍雨寒。
  草珊瑚。
豊豊小果,粒粒鮮朱。
啄朝雀,掉暮烏。
  微雨如糸花落季。
薫風換景水暖時。
櫟樹香塵下,四四嫩芽幾百,嫩芽両三枝。
  春夏秋冬両三遷。
身高已有三寸三。
粒粒丹丹。

注;自由詩創作の資料として掲載しました。
この作品は平成17年5月

http://www.741.jp/kanshi/kansiF.htm )

投稿64 | ■中山逍雀 鶯啼序   2009/6/5(金)13:38 返事 / 削除

  鶯啼序 許久回故郷之二彼岸某日

初春草堂禿筆,欲説詩客意。
人解否、年少心傷,垢面私泣投地。
黄梁夢、紅飛紫散,薫風換景天将麗。
憾鬼神、尺素追懐,弊衣逃避。

半裂舊箋,一夜枕涙,恋野童鄙俚。
遡年月、迷入平原,風爽相跨鐵騎。
耀明珠、軽羅信歩,笑花貌、歓情安息。
砕幻壺,漸次貌消,寂然星歴。

故郷父母,陋巷家族,誰知我心秘。
茶換酒、遺棄羞耻,不數年齢,欲寫吾思,寄書可否?
青春意気,明眸麗質,江湖多歳相思語,趁幽期、閉眼寫佳麗。
近旁古刹,僧若会去黄泉,吾心欲托双鯉。

焚香始祖,更加一香,勿忘彼岸季。
弄詞句、寫天地誼,識陰陽情,君成嫩葩,我爲堅蔕。
香烟熄燼,星眸磨燼,窗前緑影如夢裏,怕吾心、座右存芳醴。
勿嗤老叟郷愁,悶悶一吟,半觴沈溺。



  従前投稿の作品
  鶯啼序 許久回故郷之一

  初秋故郷古驛,狗眠村静静。
新築屋、嫂嫂和孫,歳月長短如磬。
江山麗、風廻葉落,時時鳥語依然盛。
念故園,野叟素情,田地豊景。

  遽念青春,已忘其姓,繞梵宮石磴。
遡幽冥、将見君名,香與花墓前浄。
一縷烟、吾疑急逝,共弾唱、絃絶心疼。
我與君,託情琴書,訴思花影。

  麗容繊指,屈強垢面,青春互憧憬。
無告我、君去君逝,無奈傷心,只有傷心,惑蝴蝶夢。
多年煩事,寒厨活計,怱忙幾歳安吾分,未成功、執筆秋風到。
半宵燈火,聊違俗送流年,?作句模雅興。

  麗容繊指,野叟繁霜,証歳移人更。
我心里、何故居住,何故隠藏,私慕何由,私酌忽醒。
我知君面,君不知我,繁霜枕涙還枕涙,恥吾迷、月照孤燈暝。
勿嗤老叟郷愁,悶悶一吟,半觴酩酊。

(従前投稿作品の続きです / )


投稿62 | ■中山逍雀 創作の基本姿勢 2009/5/10(日)11:05 返事 / 削除

創作の基本姿勢

 漢詩は日本に上陸してからの歳月が長いので、半ば日本詩歌の一隅を占めているとも言える。依って日本詩歌の一隅として対応するのか?或いは本来の漢民族詩歌として対応するのか?の二者択一がある。

 日本詩歌の一隅として創作に対応する立場ならば、日本詩歌として取り扱えばよいので、此処に基本姿勢をあれこれ言う必要はない。詩法も句法も日本独自に開拓しても何ら差し支えない。
 ただ此が言えるのは、「古典漢詩」だけで、「詞・聯・賦・曲・・・・」などは、日本ではその殆どが観賞で、創作では浸透が少なく、日本詩歌の一隅とは言い難い情況である。

 本講は現代詩・詞・聯・曲・・・の創作法を講じて居るので、現代中国に数ある詩詞壇に、現代中国民衆の作品と、分け隔て無い立場と技量で通用することを前提にしている。依って日本で流通している古典漢詩だけを現代の漢民族詩歌から分けて、特別に日本詩歌の一隅として取り扱うことはしていない。

 漢民族詩歌の依拠するところは、過去に於いても現代に於いても、生活に密着している。生活とは、個人を取り巻くあらゆる事象、即ち国際情勢・国内情勢・地域情勢・政治・官民・近隣・親朋・夫婦・親子・自分自身・・・等である。
 依って故意に作らぬ限り、現実から離れた作品は作らない。詩法の一類として幾つかの詩法があるが、古典の創作は故意の範疇に入る。

 一概に「詩」と言っても、使用する語彙によって、口語と書面語の二通りがあり、定型と非定形もある。定型も曄歌から始まって古詩まで、かなりの数がある。
 詞は竹枝から始まって十六字令、鶯啼序240字まで、通常使用する定型でも概ね100定型はある。
 楹聯は決まった定型はないが、通常作品の類例は十指に余りある。

 訴えようとする思いと、定型は内容物と器の関係にある。器を選んでから内容物を入れるのではない!内容物に合う器を選ぶのである。心の一隅、小さな襞を述べるのなら小さい器の曄歌が選ばれるだろうし、人生の襞を述べるのなら、鶯啼序も良かろう。気の利いたことを述べたかったら、楹聯も良かろう。軽い気持ち人情の機微を詠うのだったら、口語詩も良かろう。
 器への詰め方にも工夫がある。即ち詩法である。

 人には述べたいことが沢山ある。事柄も千差万別ある。器も各種必要で、詰め方にも技巧が必要なことは、当然の理である。

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投稿61 | ■中山逍雀  雪解之座禅草 2009/3/25(水)11:04 返事 / 削除

  雪解之座禅草
早春融雪水之涯,濃紫清秀座禅姿。
随意雙株相寄久,地中生態有誰知。

( 當世即時,西松建設跟小沢一郎 / )


投稿60 | ■中山逍雀 秋日游麓  2009/3/24(火)17:54 返事 / 削除

  秋日游麓 
半香枯草四山秋,
一樹斜陽半日游。
多年安句句亦拙,
誇耀紅黄似我愁。
  怎様做踵起脚來,灌木也是灌木

個人Pageに写真が有ります。

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投稿59 | ■中山逍雀 點景石上之春花 2009/3/24(火)17:52 返事 / 削除

  點景石上之春花
寒風二月一村春,地無廣狭自有因。
僅少窪坑狼藉土,嫩芽緑緑著渾身。
許多柔葉蕭疎雨,耀日紅紅経幾旬。
當暖暖如慈愛褥,階前點景勝肥茵。

個人Pageに写真が有ります

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投稿58 | ■中山逍雀 曄歌など20首 2009/3/23(月)13:42 返事 / 削除

  曄歌五首
梅花淡。緑紅果実,櫻花艶。

野人家。思君酌酒,發梅花。

情悠悠。一衣帯水,観梅游。

早春情。日中友誼,梅與櫻。

發花遅。啓蟄覚醒,不背期。


  坤歌五首
共通詩。日中友誼,曄歌帙。

青青柳。共通詩歌,亜州友。

大衆詩。簡易深奥,自多姿。

愛三餘。詩歌國境,有若無。

衆與箇。衆當龍虎,箇朴訥。


  偲歌五首
一章恋信,半壁寒灯。深切曄歌,鬼神愕。

績花弁飾,玩垂髫童。不知幾歳,戒指同。

相和花蝶,相和我君。竹馬却羞,告素心。

今年雄魚。来年雌魚。模糊雌雄,君鮒魚。

壮石榴樹,紅紅堅花。粒粒甘果,競相誇。


  瀛歌五首

早梅花。慈母登仙,想啓蟄。亦愕鬢髪,強欲狂歌。

啓蟄日。魂魄黎明,僧侶筆。歓太平身,尋故郷地。
(三十五年前啓蟄早晨慈母仙化二首)

五星旗。人民団結,排夷敵。智勇官民,爲萬世基。

妙句誰。一衣帯水,共通詩。幾首投稿,萬歳築基。

窗前梅,二月寒香,鶯作賓。共成知友,詩寫情眞。

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投稿57 | ■中山逍雀 研究討論紙面の開始 2009/1/20(火)09:23 返事 / 削除

Home pageに“会員の研究討論”と言う投稿ページを設置しました。

研究討論紙面の開始

 詩法句法は、ほぼ決まった方法がある。
 叙事法は千差万別である。
 大過ない方法はあるが、其れはあくまで、大過のない方法で有って、決まった方法ではない。
 講師の述べることは、あくまで講師の謂で有って、其れが総てではない。異論があって当然である。異論がないことは、ご自分の知識不足か、向学心不足かの何れかである。
 例会の席上での研究討論は、時間的制約もあって実現は厳しい。
 幸いにも葛飾吟社は毎月同人誌を発行しているので、誌面討論は有効な手段である。又、多くの会員がWaveSightの閲覧をしているので、誌面とWaveSightの両方に掲載する。
 簡潔に述べることも、要件の一つで有る。
 異論は可
 反論は不可
 一論旨に付いて、原則として600字以内としよう。

  2009/01/20
   WaveSight管理者  講師 中山逍雀

( WaveSight管理者 講師 / )


投稿56 | ■中山逍雀 葛飾吟社の活動が  2009/1/19(月)11:47 返事 / 削除

葛飾吟社の活動が
“中日関係史研究”に掲載されました。

中国 中日関係史学会2008-2 総第91期
内部資料

tiyunitikankeisi.jpg (4702766 バイト)

nitiyu02.jpg (1432481 バイト)

中国 中日関係史学会 編

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投稿55 | ■中山逍雀 老人  2009/1/18(日)10:14 返事 / 削除

  老人
寒香一白不忘期,馥郁魁春巧吐奇。
離俗養身無來友,舊知黄鳥到梅枝。

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投稿54 | ■中山逍雀 少婦行 2008/12/29(月)10:44 返事 / 削除

  少婦行 題憐老婆図 (80句544字 歌行)
小斎窓下菊花薫,庭際柿枝衆鳥群。
老骨何辞睡魔誘,暫時入夢亦懐紛。
三尺青春多楽事,紅塵香雪潔白指。
深窗少女未知悲,父母慈育天性翅。
東郊風暖柳成絲,十里春畦逐蝶兒。
夜夜沈潜耽誦読,双親薫育學無為。
賢才順孝専慈愛,繊指蛾眉恣淑姿。
一八鴛鴦歩花下,千篇雁信欲投誰?
桜花不背期,雁書難傳意。
多恨此時情,躍心今日筆。
一樽濁酒與清吟,半壁寒燈惜僅陰。
互涙相憐吾不独,何疑人生任君尋。
六尺青襟佳配偶,三年紅頬新婚酒。
不知九月合歓花,處處被飛凭岸柳。
単身得任半憫歓。折柳思程涙未乾。
三尺帛書忘髪白,十年客里祷身安。
啓封感激新,懐舊光陰早。
難過別離情,眞誠思慕祷。注:難過;耐え難い
紛紛亂意悲歌起,恋恋思君牀褥寒。
襁褓幼童初度宴,莫教哀訴強加餐。
夜夜要求千里馬,朝朝欲靠八占卦。
却悵愛人學才多,鏡裡花顔微白髪。
単身百里就塵沙,五尺心中未足誇。
客舎年年増悪酒,常時奔走業如麻。
月月君説生業功,年年我拒奴僕道。
聡明婦女敢鞭駑,只顧丈夫誰有靠。注:只顧;融通が利かない。
任重臥病赴泉途,偏惜壮年豪気夫。
父母妻孥崩惻惻,弟師朋輩泣區區。
咨嗟血涙應難盡,耳目身心忽如無。
百事崢○生活計,千秋慈愛掌中珠。 ○;山+榮
恋恋恨君懐往事,帯杯欲尋故郷景。
空閨暗泪畏人知,雨雨風風眞一夢。
悲歓訴君已無言,夙昔朋知豁短垣。
陋巷窮愁空看鏡,浮生行業未知源。
染血繊指育兒子,授學驕童頌結婚。
漸就宿心年若水,衰顔老叟坐南軒。
呆看西窗夕陽淡,微聴庭除童子玩。
歩歩雛孫領我衣,邯鄲夢覚低階段。
紅顔三尺絡嚔裳,夕餉炊煙罩草堂。
無主巷居燈影淡,可憐少婦守空房。

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投稿52 | ■中山逍雀 出外做活 2008/12/21(日)20:29 返事 / 削除

  我戯對“直江兼続”的転合句補充起承句

  出外做活
  雪郷農夫冬天到城市里去做活
東風融雪草應肥,
少婦怡然繕舊衣。
春雁似吾吾似雁,
洛陽城裡背花歸。
注:“直江兼続”的転合句是春雁似吾吾似雁,洛陽城裡背花歸。

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投稿50 | ■中山逍雀 年頭のご挨拶 2008/12/15(月)10:18 返事 / 削除

ご挨拶
 平成の年号も既に二十一年!
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
先ずは皆様方は本より、眷属ご一同様のご多幸を祈念いたします。
吟社諸賢におかれましては、益益の精進に期待を致して居ります。
 私は漢詩詞を講ずる前提として、中国の庶民に通用し評価される事を前提にして参りました。
 其れには簡潔な構文と句意、読者を惹き付ける生気を基本としました。その効あって、会員諸氏の作品は、小生の手の届かぬ中国各地の詩詞壇誌に、個人名でその作品が掲載されています。
 此は即ち「中国の庶民に通用し評価された」証であります。
 今後は、会員全員が私に関わりなく、中国各地の詩詞壇誌に個人名で掲載されるよう、講者の一人として、研究修練に励む積もりで居ります。
 悔しいかな、私はこの歳に成っても、技術屋で零細企業家だった理詰根性が抜けきれず、詩詞の感性には疎いのです。其れが却って指導には向いているのかも知れませんが、自分の作品が、今一歩及ばないのは、悔しい限りです。
  平成二十一年元旦
       漢詩詞同好会 葛飾吟社
               顧問 講師 中山逍雀 頓首

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投稿49 | ■中山逍雀 和鮟鱇先生2008-217的玉作 2008/11/10(月)13:10 返事 / 削除

  和鮟鱇先生2008-217的玉作
  有人著述“俳句強日本漢詩將滅亡”,石倉鮟鱇先生這箇著述反駁
漢詩生地正蒼茫,近体古風亦自芳。
老若農官誼同學,交情養拙鼓愁腸。
中華曠野在繁萼,日本騒家有醸缸。
共認文明無領界,賞華酌酒路偏長。
注:共認是領字格

  和鮟鱇先生2008-217的玉作
  何方かが、「俳句は強く、日本漢詩は将に滅亡」と著述した。石倉鮟鱇先生は之に反論した。
漢詩の生地は正に蒼茫として,近体、古風、亦た自から芳し。
老も若きも農も官も、同學を誼しみ,情を交え拙を養い、愁腸を鼓く。
中華の曠野に繁萼在り,日本の騒家に醸缸有り。
共に、文明に領界無く,華を賞し酒を酌み、路の偏えに長きを認む。
注:句頭「共認」の文字は領字格です。(落句句末まで掛かります)

  石倉鮟鱇先生玉作
   偶聞漢詩滅亡之説有感作一首
有人著述俳句強,日本漢詩將滅亡!
有る人、著述するに俳句は強く,日本の漢詩は将に滅亡せんとすと!
田叟讀之繙韻譜,古風多趣伴霞觴。
田叟之を読み韻譜を繙けば,古風 趣き多くして霞觴を伴う。
寒齋香墨含靈氣,冥界鬼才蘇夢郷。    
寒斎の香墨 霊気を含み,冥界の鬼才 夢郷に蘇る。
彩筆走箋飛百世,忽成七律繼中唐。
彩筆 箋に走って百世に飛び,忽ち七律を成して中唐に継ぐ。

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投稿48 | ■中山逍雀 中華詩壇作品簡評 2008/10/17(金)15:40 返事 / 削除

作品評
 中華詩詞壇誌には、時折佳作簡評が掲載される。茲に詩詞創作に有為と思われる小作の中から、五っのパターンを選び出した。簡評は訳文を掲載し、補助として簡解を書き加えた。


  游北京大観園 
雕甍飛閣画中楼,快緑怡紅春復秋。
曲径尋幽疑幻境,隔幕聞語説曹侯。

簡評;一、二句、写し出される時空は遠闊で、清康雍時期(年号)の、曹家(紅楼夢)の興盛と衰敗にまで遡る。歴史を証し、人心を鑒りて、頗る具象的な意義がある。
 三、四句の轉合は妙手である。正面から入らず、典古に依る“背面敷粉”の法を用い、余味には縷縷の感が有る。

簡解;大観園に描かれた画を見ての作品で、典古を用い、“背面敷粉”の法によっている。

 


  路燈
守過白斑守夜斑,腰酸腿軟背難彎。
駆逐黒暗光明在,但愿人車一路安。

簡評;物を借りて情を移す手法で、将に街路灯を人格化して描写している。街路灯に托して人の生命感情を賦し、咏物は即ち人の思想感情の描写である。“街路灯の精神”は、人の精神の姿を反映している。二者は互いに交わり融合し、人に啓示する。此がこの詩のポイントである。

簡解;街路灯の主体を他のものに置き換えて表現する仮借の詩法を用いる。



  再過賽里木湖
軽車百里到湖彎,識我冰峰記往還。
青草随風來脚下,碧波映雪蕩胸間。
當歌今日酒必飲,暗喜去年詩未刪。
老子平生無弱句,且由白髪改容顔!

簡評;巧みな作品で、情を頗る深く用い、一は、虚、實相い生じ;二は胸襟は闊く大きく,想像力は豊富である;三は或は倒装を用い、或は情を移し、或はユーモア、ユニーク、或は高瞻遠矚である。文筆は老辣で、含蓄があり、霊動、警策にして、韵味は悠然の境である。最も根本の處は、獨り性霊を抒すに在りて、他人の窪臼に落ちず、他人の后塵を踏まない。此の詩中二聯の對偶は巧みで、遠く自然と化し、首尾二聯は遙に相い融和し、余韵はしっかりしている。

簡解;景勝美を題材として、物事の真理を追究する詩法。




  楊月楼
清早平田函待栽,停耙忙把手機開。
連呼街上化肥店,快送三包“尿素”來。

簡評;詩に依って物事を抽象的に写している。此れはその一例である。詩は四句だけども、其の筆は、農作業の一瞬を捉えている。作品は抽象的思考を写す鏡であって、現代農民の精神風貌を映している。此には現実的な意義と典型的な意義がある。

簡解;一瞬の状景を捉え全容を捉える詩法



  采霞歸
花飛稲浪鮒魚肥,一片蛙聲報晩炊。
手執長竿量日影,姑娘牧鴨采霞歸。

簡評;作者は詩境の美を追求している。筆に依って、本来の目的は達成されている。同時に、また、其の心情の美を引き出し、何故に美しいのか?美とは客体を人が喜び見る感性に依る。是は一種の感覚であり、感受と感悟で有って、美は千姿百態で、韵味紛呈である。新を求め美を求める事は、詩を作り詞を填めるのに欠かすことの出来ない重要な能力である。ただ詩の第三句は重要なところなので、再考を促す。この作品は轉折起伏を缺き、結局巧くいっていない。茲に作者の僅かの参酌に供す。

簡解;転句の裁量を誤った例。

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投稿47 | ■中山逍雀 日本にも同じ人が居る! 2008/10/17(金)13:50 返事 / 削除

 身の回りにこんな人は沢山居た!

  致退休而官癒猶未盡者
吏道朦朧約弟兄,年年歳歳偽民情。
名車熱閙欺家國,豪宅凄美恣世名。
俗吏退官應友簇,閑職多禄使人驚。
饑窮遮断閑天地,馬耳東風碧蘚生。

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投稿46 | ■中山逍雀 美男と美女 2008/10/13(月)10:41 返事 / 削除

漢民族文化で對仗は重要だ!
律詩に對仗は不可欠である。

對仗は男と女の関係と同じだ!
美男と美女が一緒に暮らしても、良い家庭が出来るとは限らない。

お互いの相性が重要なのだ!
お互いに補い合い睦み合わないと、唯の同居人だ!

男と女の同居じゃ駄目! 

良い家庭が出来なくては、一緒にいる価値がない!

  平平仄仄只喧譁
  絶代的丈夫與才媛不一定培養絶代的家庭。
高居傑叟屬詩家,黙黙獨修寫物華。
麗質才媛努相睦,清新妙句趣尤嘉。
飜聲對意興無限,仄仄平平路更遐。
遺憾丈夫缺互補,平平仄仄只喧譁。

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投稿45 | ■中山逍雀 周游四国八十八霊地七抒 2008/10/4(土)21:58 返事 / 削除

  七言絶句 周游四国八十八霊地七抒
其一
梵城山麓隔塵埃,錫杖行尋百寳臺。偸閑念仏春四月,桜花片片勝游陪。


其二
清明一路繞祗園,百里誦経爲客煩。同行二人能養老,焚香拝佛絶塵魂。


其三
白衣錫杖立堂前,福壽護符乞賽銭。拝廟歌聲先導下,不知章義総成禪。


其四
堂門古墨筆如龍,迷道仰天杖履從。獨領神山麓打磬,伽藍鎖路覓無蹤。


其五
白衣結隊興何狂,名刹導師説妙光。却憶高居梁下蟻,高碑寂寂無焚香。


其六
白衣登磴花空落,黄髪仰天意自蒙。百代祥福委銭袋,千秋祕宝満禅宮。


其七
山門俯視白衣人,競買護符委此身。守否阿吽三歳福,信徒佛寺兩無因。

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投稿44 | ■王 留芳 参考意見 2008/9/5(金)21:02 返事 / 削除

参考意見  中国浙江省 王 留芳

  短詩中,凡四字句接三字句時,語義凝應略有跳躍,不至連續成七言句,同時,平仄當有定規,不宜太随意。否則,中國詩人會覺得過分簡単而減少興趣。供葛飾吟社諸賢先生参考。

( 転載依頼記事 / )


投稿43 | ■中山逍雀 歩韵関一先生玉作 2008/8/30(土)11:28 返事 / 削除


  歩韵看關一先生之玉作“家郷洞坪写真”懐我青春歳月
一張照片郊畛邊,緬憶青春歳月遷。
竹馬同門素交厚,林鳩野水故郷妍。
遡歴布衣懐往事,忘吾鬢霜對汚川。
無山無野無人識,長兄摧折已多年。


  関一先生原玉
  家郷洞坪写真
夢魂常系小河邊,故土情深喜変遷。農貿市場誇錦綉,山郷企業斗驕妍。
學樓○鳳騰雲浪,禾歩飛龍繞玉川。不夜洞坪燈似海,家家電話賀豊年。

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投稿42 | ■中山逍雀 歓迎日中平和友好条約締結三十周年紀念訪日團 2008/8/28(木)20:20 返事 / 削除


    歓迎日中平和友好条約締結三十周年紀念訪日團
友好祝杯畫彩宮,丹心國士此歓同。
朝衡李白悠然念,楚楚題詩共誼崇。
櫻艶梅紅無数恵,盈盈放馥兩神功。
一衣帯水隣邦契,萬古長青六合通。

慶祝日中平和条約締結30周年 画像

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投稿41 | ■中山逍雀 《佩文詩韵》應該休息了 2008/8/19(火)09:12 返事 / 削除

前言
 日本では多くの漢詩創作者が《佩文詩韵》を用いているが、中國では既に現代韻へと移行しつつあり、《佩文詩韵》は過去の文化と成りつつある。この事について書かれた小論が、《中國楹聯報》に掲載されていたので、翻訳して紹介しよう。

《佩文詩韵》應該休息了

 現在、我が国の詩詞楹聯界では、《佩文詩韵》の四声平仄を主張する者と、現代漢語の四声平仄を主張する者とが居る。
 我が国の国土は広く人口も多い。様々な歴史に依る漢語方言の方言区は以下の如くである。

1−北方方言(官話区)
 東北三省・河北省・河南省・山東省・山西省・陜西省・甘粛省・安徽省・四川省・江西省・湖北省・雲南省・貴州省、などと、廣西北部・江蘇北部・南京・鎮江、などの地域で、使用人口は漢族総人口の75%以上である。そして北京話を代表とする。

2−呉wu2方言
 浙江省と江蘇省南部で、使用人口は漢族総人口の9%である。上海話をその代表とする。

3−閩min3方言(○=門+虫)
 福建省・台湾省・海南省・広東省の潮州・汕頭地区で、使用人口は漢族総人口の4%である。福州話と夏門話をその代表とする。

4−粤yue4方言
 広東の大部分・廣西南部で、使用人口は漢族総人口の5%である。廣州話を代表とする。

5−客家方言
 廣東東部・南部・福建西部・江西南部・廣西東南部で、使用人口は漢族総人口の4%である。廣東梅州話を代表とする。

6−
 北方の方言の中には、未だ少しの方言区がある。晋方言・鄂方言・湘方言・贛方言などである。

7−
 外国の幾千万の華僑は粤方言・閩方言・客家方言とをそれぞれに使っている。

 時代は、随から唐清に至り、幾人もの言語学者が所説を立て、朝廷は政令を発布して、漢語を統一することに貢献した。

 孫中山先生が中華民國を誕生させた後、著名な言語学者“趙元任先生”が創造した注音字母は1913年(中華民國2年)に讀音の統一を為した。北洋政府教育部が1918年に正式に公布し中華民国政府は1930年に正式名称を“注音符號”とし、全国学校《国文》教科書的漢字全部に注音符号を付けた。

 中華人民共和国成立後、積極的に現代漢語(簡称“普通話”)の漢字讀音統一を以下の如く加速させた。《人民日報》1955年12月26日《爲促漢字改革、推廣普通話、実現漢字規範化而努力》の社論を発表した。国務院は1956年2月6日全国各地に向けて、《関于推廣普通話的指示》を表明した。そして明確な指示として:普通話とは、北京音を標準音と為し、北京話を基礎方言と為す。以て現代白話文の著作は普通話を規範とすること。

  また別の《指示》として、漢語は我が国の主要の言語、又世界で使用人数最多の言語で、且つ又、世界で最も発展した言語の一つである。然し、歴史的な過程によって、漢語の発展は未だ完全に統一はされていない。許多の方言が妨害となり、不同の地区の人達の交流談話、社会主義建設事業中の許多の不便がある。言語中の些かの不統一の現象は、会話の中にあり、又書面上にも存在する。そして、書面語言や、出版物に至まで、語法上の混乱は、重大である。我が国の政治、経済、文化と国防の進歩発展の利益を為す爲には、必ずこの現象を取り除くことをしなければならない。文化教育関係と、人民生活の各方面にこの普通話を推し廣めることは、漢語の完全統一促進の主要な方法である。

 1958年2月11日第一回全国人第五次会議では、北京語音を標準音と為す事とされた。《漢語拼音方案》(以拉丁字母代替注音符号)。

 この様な努力の結果、現在では現代漢語が通用する中華大陸は、空前の普及と空前の統一に到達した。そして現代漢語は既に、学校教育、新聞、書籍、雑誌、テレビ、ラジオ、公文書の往来など、みな現代漢語を用いている。更に外国の許多の学校も、又現代漢語を教育している。依って、普通話は我が国各族人民の共同の言語(台湾称国語)と成った。

 第28回国聯大会会議は1973年12月18日に行われ、我が国現代漢語は、英語・フランス語・ロシア語・スペイン語と並んで、國聯大会と、安全保証理事会の公式語文の一つと成った。そして、世界の許多の国家で現代漢語は廣汎に用いられている。

 《佩文詩韵》は清朝《佩文韵府》の簡編本で、これは清朝官吏登用試験のテスト用の韵書である。これ以前随編《切韵》では、四部に分けられ、各々平、上、去、入とされ、共に206部である。《切韵》は唐代に改名されて《集韵》として刊行され、約206部と成った。その後、金代の王文郁が西暦1229年に編纂した《新刊平水禮部韵略》がある。これは、206部を再編して106部と為した。南宋平水の人、劉淵が1252年編輯した、《壬子新刊禮部韵略》は107部である。世人は将に“王・劉”二人が編纂した韵書を簡称“平水韻”とした。《佩文詩韵》は《壬子新刊禮部韵略》を沿用して106韵とした。

 漢語書面語発展を四時期に分けると、先ず西暦303年迄が第一期として古漢語。304-1263年が第二期として、中古漢語。1264-1918年が第三期、近古漢語(也称近代漢語)。1919-年から第四期、現代漢語である。漢語は二千有余年の四時期を経て大発展を遂げ、古漢語の四声(平、上、去、入)、は既に現代漢語の四声(陰平、陽平、上聲、去聲)と成った。現在では古語の入聲字は既に消失した(些かの文字は、現代漢語の陰平、陽平、上聲、去聲に并入された)。

《佩文詩韵》は平水韵の再版である。そして平水韻は随、唐の韵書編を根拠としているから、実際のところ《佩文詩韵》は、中古漢語である。だから、現代漢語と《佩文詩韵》を比べて読むと、二つの相違点が現れる。

 1−《佩文詩韵》中の許多の仄聲字は、既に現代漢語の平聲字に成っている。例えば以下の如し
攝・疾・橘・菊・局・識・棘・撃・即・急・級・輯・緝・集・吉・及・激・籍・藉・以下省略します。

2−《佩文詩韵》の中の幾つもの同韵とされる文字が、現代漢語では同韵ではない文字があります。例えば“四支”の中の、吹・皮 や“五微”の中の、機・“八齋”の中の、奎 “十三元”の中の、坤など枚挙に遑がありません。

原載《中國楹聯報》 翻訳者 中山逍雀

( 翻訳者 中山逍雀 / )


投稿40 | ■中山逍雀 詞譜 天運行 2008/5/30(金)17:08 返事 / 削除

  詞と雖も永遠不変のものではない。古来二千体有ると言われる定型も、詞譜に記載されるだけのものも多い。
 現時点で流通している定型は概ね100定型ほどである。だが忘れられるばかりではない。日日新たな定型が芽生えて、成長するか枯れるかを繰り返している。
 茲に、近年になって生まれた定型を披露する。
  天運行
  “天運行”凡118字。上片5平韵,下片4平韵。
上片
  +|−−句+−||句||−−韵
+|−−句−−||句+−|||−−韵
|+−||句+−||句+−||句+|+−韵
+|+−句+−||句++++||−韵
+−+句|−+||句+|−−韵

下片
  ++−+||−韵
−|+−句−−+|句+|−−||−韵
+|−−句+|−||句+|−−韵
−++句|+−−|句+|−−韵

  天運行 118字。上片5平韵,下片4平韵。
        湖南省沅江市 文佩章先生 創出
  桂馥蘭馨,招商開業,吐氣揚眉。孺子心高,誠然可教,敢操鐵騎闖天圍。喜造林十万,湖郷緑化;林間種植,遍地芳菲。机杼一家,自成大系,不断追求屡奪魁。潮頭望,建節能環保,雲路鵬飛。
  自古民心判是非。王謝雖豪,陶朱雖冨,都與人民意愿違。創業須知,揚祖宗正氣,民族聲威。吾何憾,看乾坤増色,歳月増輝。

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投稿39 | ■中山逍雀 凡作からの脱出 2008/5/22(木)11:54 返事 / 削除

短期に凡作を脱するには

 多読多作多推敲!を言うが、それは間違いではないが、若い人は忙しい! 60歳を過ぎた人には、そんな悠長なことを言っている余裕はない!
  短期に其れを養う方法がある!
  其れには、作品の目の付け所(着眼点)を養う事だ!
  作品の目の付け所を促成に養うには
  漢詩詞の「七題七抒」を何度も繰り返し読むことだ!
 分からなかったら、飛ばして読めばよい!それでも、何度も読むと、何となく雰囲気が解ってくるものだ!
 その雰囲気こそが、「目の付け所(視点)」のエキスなのだ!
 これで貴方は、直ぐにでも程々の作品が作れる!

                            七題七抒概要
 人は自分の思いを、耳に心地よい詩詞という定型を使って綴ろうとする。此が詩詞創作の意義だ。
 詩詞を綴るには、景物或いは情感を使って、自分の思を代弁させる。自分の思いを代弁してくれる景物、或いは情感を登場させ、此を「作品題」と言う。
 作品題は千差万別有るが、此を集約し、どの様な名称を与えるかは自由だが、編者はそれらに、「閑雅逸俗」「恋慕情絲」「親朋友情」「陋巷雑詠」「寓意偶題」「山川覧勝」「遊戯放逸」の七つの名称を与えた。
 どの作品題を採っても各々に沢山の要素を含んでいる。例えば山川覧勝として「山寺観桜」とすると、満開の美しさ・散り花の哀れ・多年の労苦・老少の快楽など、数えれば際限がない。老人は何れ訪れる散り花の哀れを、自分の年齢に重ね合わせるだろう。若者は満開の美しさを自分の将来に重ね合わせるだろう。これらも、思いを巡らせば際限がない。
 この様に一つの景物には、幾多の抒事の視点が含まれている。自分の思いを代弁させるには、どの視点に光を当てるのか、創作者を悩ませるところだ。
 編者はこの雑多な抒事の視点を整理し、概ね七つの類型に集約した。
 この類型を提示する爲の、手頃な作品例題として、嘗て編者が作った、「周遊四国八十八聖地七抒」を用いる。なお、七抒の標題には、それぞれに番号を付けて指標とした。

七題七抒(目の付け所四十九態)の活用法
 先ず創作者は自分の思い(訴えたい事)を、七題(閑雅逸俗など、七つの作品題)の中から題材を選んで決める。
 次にどの様な要素を摘み採るかを決める。抒事の視点は七態有るから、自分の意思に叶う様態を適宜選べばよい。
 例えば、のほほん!とした思なら、七抒其一の老樹花空落,優游日正長。偸閑何事好,凭欄浴春光。の様な捉え方をすれば良い。

  周游四国八十八霊地七抒  十二首二○ ○;門+癸
其一
  七言絶句
梵城山麓隔塵埃,錫杖行尋百寳臺。
偸閑念仏春四月,桜花片片勝游陪。

  五言絶句
老樹花空落,優游日正長。
偸閑何事好,凭欄浴春光。


其二
  七言絶句
清明一路繞祗園,百里誦経爲客煩。
同行二人能養老,焚香拝佛絶塵魂。

  凭欄人
風送紅塵春欲周,人仰青穹心自柔。
焚香無所求,偸生恩未酬。


其三
  七言絶句
白衣錫杖立堂前,福壽護符乞賽銭。
拝廟歌聲先導下,不知章義総成禪。

  七言絶句
堂前老女浴春光,清昼香烟滞法堂。
未識無常先拝佛,不知句意只焚香。


其四
  七言絶句
堂門古墨筆如龍,迷道仰天杖履從。
獨領神山麓打磬,伽藍鎖路覓無蹤。

  五言律詩
石磴春風冷,行人白道装。山桜花未發,何処自天香。
俗界塵無洗,方知尚虎狼。幽庭苔色碧,拝廟歎空嚢。


其五
  七言絶句
白衣結隊興何狂,名刹導師説妙光。
却憶高居梁下蟻,高碑寂寂無焚香。

  解連環
  麗春淋汗,白衣登磴砌,樹薫雲淡。老壮青、合掌焚香,念般若心経,真言經典。一畝清陰,聖人意、閑心温臉。楽浮世如夢,圓檀巡禮,古衢遊覧。
  還尋法車道遠。愉心幽歩緩,影濃風暖。脚力疲、亦宿香臺,酒教俗情忘,敬愁吃飯。數想浮生,死尚競、墓碑高矮,創還存、香閣栄枯,甍輝衆懶。


其六
  七言絶句
白衣登磴花空落,黄髪仰天意自蒙。
百代祥福委銭袋,千秋祕宝満禅宮。

  七言律詩
山門高聳逼人幽,両袖阿吽何被囚。
浮世光陰人易老,時時景物萬端憂。
黄泉妙法天無語,處處祇林千歳修。
諸行無常身後計,香銭合掌那須求。


其七                                
  七言絶句
山門俯視白衣人,競買護符委此身。
守否阿吽三歳福,信徒佛寺兩無因。

  古詩
白衣凡夫春風外,錫杖念珠同一姿。
不學句意説仏法,未識章義貪神詞。
商賈凋弊炊煙細,諸行無常人已知。
萬唱真言追雄図,草庵改築成新祠。
争買護符求安寧,寺務繁多欲誇誰。
競献香資摸銭袋,煩悩相交無可醫。
注;真言;般若心経

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投稿38 | ■中山逍雀 恭歓迎胡錦涛閣下來日 2008/5/10(土)19:01 返事 / 削除

中華人民共和国国家主席
胡錦涛閣下
    玉几下

恭歓迎胡錦涛閣下來日
 麦秋烟景碧山春,四海弟兄薀籍賓。
 湛露薫風共温恵,崑崙富士兩威神。
 十億諸氏高情士,千胆意気俊逸臣。
 萬古長青日中誼,一衣帯水冠同倫。
     後学 中山逍雀詩 富樫貞華書

  恭歓迎胡錦涛閣下來日 画像
 画像は写真用に仮装丁を為したもので、
 現物は、未装丁です。

 2008年5月8日 グランドプリンスホテル赤坂「五色」
 日本中国文化交流協会の会場受付に於いて
 歓迎詩を胡錦涛閣下随員に手渡した

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投稿37 | ■中山逍雀 漢詩詞作品の巧拙 2007/10/17(水)15:13 返事 / 削除

漢詩詞作品の巧拙
1−高い山や深い谷に囲まれた湖があります。
2−湖面は油を流したように静か
3−微かな風を受けて細波
4−突風を受けて荒波
5−水面には浮き草が繁茂して水中は見えません
6−水は濁っていて水中が見えません
7−水はやや澄んでいますが、あまり深くは見えません
8−水は澄んでいますが、すぐに浅い底が見えます
9−水は澄んでいて、浅いようにも見えますが、かといって深さを測りかねます。
10−覗き込んでいると、引き込まれる様な錯覚に陥ります。 

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投稿36 | ■中山逍雀 お願い 2007/1/2(火)11:08 返事 / 削除

                          お願い
 漢詩詞講座の講義も昨年末で、基本編として、定型40項、対句52項、句法44項の合わせて136項の解説を全て終えた。
 あとは応用編として叙事法32項と作り方32項を残すだけである。応用編は今まで実作を併用していたので、その殆どは既に講じている。復習という意味も含めて、あと二年で完了する予定である。
 この定型40項・対句52項・句法44項・叙事法32項・作り方32項の合計200項は私の知る漢詩詞詩法の全てと言って過言ではない。
 葛飾吟社会員諸君は今までに学んだ知識を礎に、今日からでも、後輩同好の指導に当たって貰いたいと切望する次第である。
 今まで多くの先賢が文字情報を残したが、漢詩詞の普及に繋がらなかった。技量知識の本質は文字だけで伝えることは、とても難しいのが現実である。
 この講座を受講した諸賢に対し、愚生中山逍雀は一人でも多くの人に、今までに学んだ知識を伝えていただきたいと切望する。
  2007平成19年1月2日
      葛飾吟社主宰 中山逍雀 拝

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投稿35 | ■中山逍雀 謹賀新年 2007/1/1(月)09:42 返事 / 削除

謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中のご厚誼に感謝いたします。
皆様方のご健康とご健吟をお祈りいたします。
  平成十九年元旦
           中山逍雀

  年賀
蕩蕩壬申發歳時,盆梅未啓短籬披。
翩翻白鶴松前舞,数点黄鶯竹外嬉。
自改荒村連屋静,仍流沃野曲江夷。
清吟寫景望銀界,正値初陽献祝詞。

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投稿32 | ■中山逍雀 野夫楹聯 2006/9/3(日)12:40 返事 / 削除

白雨來旗亭有客;
緑枝湿果樹餘財。

 この投稿誌はCGI試験の書き込みです。

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投稿30 | ■中山逍雀 曄歌10首 2005/4/20(水)11:49 返事 / 削除

曄歌十首

手指丹。弥勒菩薩,花期寒。

花筏子,秩序井然,小河石。

蘿蔔花。圍繞墓地,夕日斜。

新緑櫻。巡回図書,弟兼兄。

勿忘草。青春日日,花堤道。

春泥濘,大衆酒館,屋漏星。

結縷花。秩父小山,往上爬。

蒲公英。空房庭里,獨縦横。

仏画幅。昔日面容,遍路宿。

蒲公英。瀝青裂縫,聴雨聲。

( 四国八十八ヶ寺巡礼/ )


投稿29 | ■中山逍雀 漢俳五首 2005/3/5(土)20:53 返事 / 削除

漢俳五首

初鶯試吟喉。枝上三紅促軽暖,一白足清幽。

雨細鎖蓬扉。書窗繚乱人懶臥,貧富兩相違。

暴富貪功名,妄自尊大四坐驚。何勝百畝耕。
注:暴富;成り上がり者   妄自尊大;横柄な態度

祖父賞功時。富貴貧賤悉不鵠,平等未可爲。

書窗少篆紋。嫩寒細雨湿鶯語,指下寫詩文。

( 我が家の庭で/ )


投稿28 | ■中山逍雀 曄歌10首 2005/2/24(木)13:07 返事 / 削除

曄歌十首

小寒天。明明滅滅,億光年。

昴星団。一紙千里,客衣寒。

数点春。橋頭踏影,淡粧人。

水仙香。一半菜園,是故郷。

老歳年。四方銀壁,仰陰天。

麦嫩芽。半夜星星,夜寒加。

初雪庭。籬下黒黒,嫩芽青。

一村春。一天浮動,一枝新。

僅鶯聲。歩歩又歩,不知程。

白梅開。紅梅任地,返照囘。

http://www.741.jp

( 我が家の庭で/ )


投稿27 | ■中山逍雀 馬頭観世音 2004/10/26(火)17:25 返事 / 削除

投稿13 馬頭観世音の中の一句
残香僅留草叢碑頭綱
この句の質問が有ったので説明しよう。
昭和25年頃の話だが、未だ耕耘機が出始めの頃、農家には役用の牛馬が居た。牛馬は死ぬと、今では焼却場で焼却するが、当時は村はずれの牛馬の墓地へ土葬した。
大きな土饅頭が出来て、隣には馬頭観世音の墓碑が建っていた。牛馬に使っていた手綱は、傍らの、馬頭観世音の石碑の頭に掛けてあった。
牛馬の墓地や昔処刑場の跡は「そまんどう」と謂われ、普段は草叢になっていて、土饅頭だけが、赤土の山になっていた。傍らには、線香が炊かれた跡があり、野菊などの野花が添えられ、未だ、香の香りが漂っていた。
今でも、あちこちに「そまんどう」と云われる処刑場の跡地は現存している。投稿者が小学生の頃の話である。昨今の宅地開発ブームで、たまに宅地開発されて、住宅が建っているところもある。従前を知っている者にとっては、心の内に寒気を感じる。

( 故郷の土饅頭/ )


投稿24 | ■中山逍雀 中国許多賢人感謝 2004/10/10(日)20:00 返事 / 削除

對短詩研討会招開的尽力,中国許多賢人感謝。
論詩酌酒太天真,徳友風姿動我神。
草木山川千古意,一衣帯水結交親。

( 一衣帯水結交親 / )


投稿23 | ■中山逍雀 歩韵林岫女士玉作日本松島夜題松 2004/10/9(土)16:31 返事 / 削除

歩韵林岫女士玉作日本松島夜題松
鴎游地天海,浪湧緑松寒。
詩客吟情健,高懐擬影看。

林岫女士玉作日本松島夜題松
清陰覆三径,影共月光寒。
直干耻盤屈,加如高士看。

( 鴎游地天海浪湧緑松寒 / )


投稿22 | ■中山逍雀 余生得閑 2004/10/8(金)10:43 返事 / 削除

余生得閑
小手千金笑,双親得小安。
桜花迷處所,意気入心肝。
有志閑読書,偸時共凭欄。
沈心千畳閣,不慮四隣欒。
免職無人識,従心談弱冠。
余生天地濶,莫道事時難。

弱冠:礼記;二十を弱と云いて冠す。
従心:論語;七十而従心所欲不踰矩。

( 余生天地濶莫道事時難 / )


投稿21 | ■中山逍雀 歩韵題出郷之圖 王元慶先生 2004/10/6(水)16:51 返事 / 削除


短歌歩韵題出郷之圖 
父送碧渓橋
草木山川正落潮
母有片香焼
世路崢?塵事多
四十餘歳故郷遙
「送別」特別影響了我的心。


原玉王元慶先生短歌送別 
相送別長橋 
胸涌離情似晩潮
曲水映天焼
孤帆落照江東去
暮雲飛渡遠空遙

( 世路崢崢塵事多 / )


投稿20 | ■中山逍雀 歩韵段楽三先生之詩 2004/10/6(水)14:38 返事 / 削除

歩韵段楽三先生之詩
寒村痩野鎖煙霞,
垢臉離郷不返家。
多歳糟糠相擁坐,
新亭桂月照窗紗。
段楽三先生之詩是非常意義深遠。與我的人生,很好地相似。我出生的家貧農貧窮。因此十六歳的時,有稍微的衣服,従都市工作里出了。


原玉段楽三先生陋巷寒舎 
街貨店堂掛彩霞,
巷寒深處有人家。
無銭流落碼頭上,
難捜一根免費紗。

( 手紙のお返し/ )


投稿19 | ■中山逍雀 歩韵李君莉女士之詩 2004/10/4(月)11:31 返事 / 削除


歩韵李君莉女士之詩
我家的戌狗是懶漢,白天平時睡着。而且到夜晩変得精神,去了夜里游玩。
睡醒涼風夜,
離開陋屋門。
足食春情盛,
吃飽不思恩。


原玉李君莉女士戌狗 
戌時方入夜,
勇敢守家門。
吠擾深秋静,
忠誠報主恩。

( 我家的戌狗是懶漢 / )


投稿18 | ■中山逍雀 歩韵李克英先生之詩 2004/10/4(月)09:28 返事 / 削除


歩韵李克英先生之詩
門前古梅樹,梅樹従荒村移植門前已経五十歳,也我従貧村移住已経五十歳
魁春一白繞門飛,
痩影横斜春草菲。
移長風霜五十歳,
鶯聲亦到不思歸。


原玉李克英先生咏梅 
窗前風吹柳絮飛,
迎春花朶散芳菲。
不知春訊誰家報,
鉄骨英姿帯雪歸。

( 也我従貧村移住已経五十歳 / )


投稿17 | ■中山逍雀 歩韵劉徳有先生之詩 2004/10/4(月)09:24 返事 / 削除


歩韵劉徳有先生之詩
訪碧雲寺懐孫中山氏遺徳
國士孫中山,
香爐碧雲素秋天。
詩繋帯水間。


原玉劉徳有先生漢俳富士山 
東瀛望雪山,
渾凝白扇倒懸天。
瀟洒聳雲間。

( 訪碧雲寺懐孫中山氏遺徳 / )


投稿16 | ■中山逍雀 歩韵董□先生之詩 2004/10/4(月)09:21 返事 / 削除


歩韵董□先生之詩
仰看聳天半,眼伏去路危。
倦脚懐歳月,拭汗猶詩爲。


原玉董□先生登香炉峰 
鬼見猶興嘆,吾來陟険危。
少年豪気在,何事不能爲。

□:shu4

( 倦脚懐歳月 / )


投稿14 | ■中山逍雀 和楠野自安先生玉作 2004/10/4(月)09:11 返事 / 削除

和楠野自安先生玉作三月杜公祠
瀛歌
紫羅蘭。古祠未緑,少陵原。杜公墨跡,一代聖賢。

( 古祠未緑 / )


投稿13 | ■中山逍雀 模倣王謂先生玉作 2004/9/30(木)21:01 返事 / 削除

模倣王謂先生農村的暮 
窮野晩秋小径,
村童伴友對斜陽。
不見歸鴉隠闇墨,
不見農夫隠闇装。
寒風晒肌痩田,
初月照露歩長堤。
貧村!赤貧!
垢面!怱忙!
草陌頭,
一輪菊花“馬頭観世音”,
残香僅留草叢碑頭綱

注:馬頭観世音;役牛馬的墓地,做馬頭之形状。

( 模倣王謂先生農村的暮 / )


投稿12 | ■中山逍雀 歩韵李仲玉先生之詩 2004/9/30(木)14:34 返事 / 削除


歩韵李仲玉先生之詩
吾愁日日一嚢銭,稗販多年無縁権。
只喜論詩千里酒,浮世哀楽又過年。


原玉李仲玉先生時風有憾 
笑看黄塵酷愛銭,鶏毛蒜葉亦争権。
如斯世道何須計,養鳥栽花度晩年。

http://www.741.jp/

( 歩韵李仲玉先生 / )


投稿11 | ■中山逍雀 題空房図画他七首 2004/9/2(木)20:49 返事 / 削除

題空房図画
柿熟斜陽色,香吹陋巷秋。
空房懸画面,路断繋耕牛。

行人逢秋
星漢輝如昼,行人別有郷。
還思君健否,山駅入秋香。

題空房図画
柿熟斜陽色,雀啄富味秋。
空房懸画面,路断繋耕牛。

農夫帰郷
星漢輝如昼,農夫去向郷。
還思秋漾漾,山駅入秋香。

工人想故郷
蓬頭拭汗堪炎暑,驟雨跳珠亂暮蝉。
手冊密藏妻子貌,工棚洗臉落暉前。

残暑苦熱
階前蟋蟀淙淙響,舎角風鈴黙黙懸。
午熱無風眠不就,今宵鎮暑杖頭銭。

工人想故郷
炎天平汗休息水,樹下遙思古里田。
手冊密藏妻子貌,工棚洗臉落暉前。

残暑苦熱
驕陽昼永送炎熱,蟋蟀聲枯恨夏天。
午熱無風眠不就,今宵鎮暑杖頭銭。

( 残暑辟易凡夫 / )


投稿10 | ■中山逍雀 秋日散歩他七首 2004/9/2(木)20:46 返事 / 削除

秋日散歩
赤卒斜陽色,何傷節序移。
閑人登石磴,錦繍勝花期。

秋日逢朋
一路秋光静,残蝉又更攀。
行人分手去,伴侶看花還。

酷暑小詩
白雨天如洗,遙雷駆半空。
彷徨貧活恨,老痩草亭風。

山居避暑
昼永松風裏,山居避暑人。
愁愁如夢志,日日作花身。

題山館相逢之図
山腰旅館半紅楓,久濶相逢好悪同。
一泊含恥都下客,両人回首世塵中。

題久濶相逢之図
楓渓一路叫山禽,緬想明眸冒雨尋。
傍晩澡盆妖艶指,晨朝鏡裏雪毛簪。

新年口號
千門賀信拝年初,萬戸農民踏雪鋤。
夙昔偏思千古意,閑窗再壘百家書。

郵逓員
東風小径早鶯聲,溽暑厳寒送信行。
一紙拙詩貧士楽,万国無境布衣盟。

( 残暑辟易凡夫 / )


投稿8 | ■中山逍雀 歩韵代人有寄 2004/8/30(月)10:24 返事 / 削除

歩韵代人有寄
悠悠東海一書生,日日思君素髪盈。
点燭西窗凭机案,開封句句識真情。


原玉 関一先生詩 代人有寄
握筆修書百感生,凝眸不覚泪盈盈。
彎彎眉鎖天邊月,剪燭西窗憶舊情。

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( 手紙のお返し/ )


投稿5 | ■中山逍雀 点評代人有寄 2004/8/29(日)16:20 返事 / 削除


代人有寄 関一
握筆修書百感生,凝眸不覚泪盈盈。
彎彎眉鎖天邊月,剪燭西窗憶舊情。

点評
李商隠的詩,“何當共剪燭西窗,却話巴山夜雨時”,未来的希望或者假定,現在拉到近傍。可是關一先生不是未来,換到着爲過去的心情。
把我也許多的詩人,李商隠的詩法,就那様,沿襲着,然而,關一先生開拓新的詩法。

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( 手紙のお返し/ )


投稿4 | ■中山逍雀 点評龍渓巨変 2004/8/29(日)16:16 返事 / 削除


龍渓巨変
獅岩石壁截洪流,串串明珠綴晃州。
古渡新姿燈燦燗,上行車両下行舟。

点評
滔滔渓流的水流,與一時雖,也停留的事没有。河的水流,是時間的推移假借。人在水流上架上做完了橋。或許,時刻忽然快点過去,一年十年也相当于。在都市,全部的東西需要。物資也,都市人的精神也。

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( 手紙のお返し/ )


投稿3 | ■中山逍雀 看野郎風景綫歩韵關一先生之玉作 2004/8/29(日)10:52 返事 / 削除

看野郎風景綫歩韵關一先生之玉作
妙舞韶音粉黛嬌,豊年祭祀酒紅潮。
奇峰古刹渓聲裡,浮世幸福俗事抛。
應識詩腸念郷里,還覚照片起清飆。
浣沙湖水清風下,子女軽舟幾葉漂。

原玉 野郎谷剪影
在世桃源映日嬌,梅廊州里漲春潮。
断崖一綫階梯険,飛瀑千条砕玉抛。
萬壑寒烟藏翠谷,九霄銀漢汲清飆。
神奇故事驚天外,仙女野郎舒袖漂。

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( 手紙のお返し/ )


投稿2 | ■中山逍雀 斗牛 2004/8/27(金)15:57 返事 / 削除

歩韵關一先生詩斗牛大賽
拿縄撫體意飛揚,訓養三年具萬方。
只偶名聲冠軍誉,傾觴拭汗気如王。

我年軽的時候,飼養乳牛,産生着牛乳。娯楽用的牛與馬也訓養。然而小規模,做為斗牛娯楽享受。看先生的玉作與照片,想起了年軽的時候。

關一先生之玉作斗牛大賽 
萬山遍野彩旗揚,角斗聲聲震四方。
斬將攻關經百戰,奪魁“11”號牛王。

( 手紙のお返し/ )


投稿1 | ■中山逍雀 葛飾吟社十九詩家蔵頭格 2004/1/3(土)22:31 返事 / 削除


秋山北魚兄
秋晴十里稲如雲,
山静一峰鶴赴羣。
北斗恒心深似海,
魚書曼來自成文。


池田耕堂兄
池頭双雁互相通,
田里千花指顧中。
耕句敲文呼筆硯,
堂堂雅興擅才雄。


石倉鮟鱇兄
石交知友染華箋,
倉府詩神呼謫仙。
兄弟相歓高士侶,
鮟鱇照海得芳妍。


石塚梨雲女史
石榴艶影美人魂,
塚社仁風福慶樽。
梨雪墨痕魂使醒,
雲英遣興到君門。


今田菟庵兄
今古書編悉故人,
田駢遺業見天眞。
菟裘一隔應有意,
庵裏吟詩動鬼神。


大沼春風女史
大川小径遠鐘聲,
沼柳青簾梳日軽。
春巷明窗雲樹念,
風寒未識少年名。


小畑旭翠兄
小花結実識天恩,
圃囿千紅象外言。
旭日照窗眞久濶,
翠帷孝婦共開樽。


斎川游子兄
斎厳姿貌全天真,
川怒山巖幾積辛。
游藝楽心聊託酒,
子思使教避囂塵。


坂口日月女史
坂田沃野異郷扉,
口脂星眸繍布衣。
日照案頭詩就處,
月精識否白薔薇。


高橋香雪女史
高雅筆硯古人心,
橋畔優遊接翰林。
香径摘花懐往事,
雪窗温酒滌煩襟。


田村星舟女史
田家籬菊咲相迎,
村里仰天萬象晴。
星夜思君遙寄意,
舟人喚鵲適幽情。


萩原艸禾兄
萩花覆地白雲留,
原野無人蟷螂游。
艸屋得閑凭浄几,
禾苗垂穂復迎秋。


三宅遥峰兄
三儀修己養詩魂,
宅裏得閑未敢論。
遥望層雲思絳闕,
峰図掛壁小桃源。


宮本英函兄
宮商走玉洗心魂,
本義欲知更溯源。
英気何嫌人海事,
函鍾一曲好開樽。


門馬晴明女史
門前旭旗太平風,
馬上慈孫膽気雄。
晴耕雨読吾事足,
明衣五尺養心功。


山田鈍耕兄
山腰日落夜應長,
田屋閑窗月満牀。
鈍筆孤燈人若問,
耕詩寄語酒盈觴。


黒木宏治兄
黒甜夢寐隔風塵,
木客與吾語草茵。
宏構詩情生計巧,
治平富裕苦難眞。


田中春水女史
田翁任性染雲箋,
中夜傾杯慕昔賢。
春信一毫知我否,
水香数滴為君憐。


布川幸市兄
布衣交友共披襟,
川畔賃舟賞月斟。
幸此新涼模赤壁。
市塵明滅映清潯。

( 葛飾吟社主宰 / )